テクニカル分析
2018.07.02
テクニカル分析とは、過去の値動きを表すチャートや市場での取引高の統計などを用い、変動のパターンや経験則から株価変動や売買のタイミングや今後の値動きを予測する分析手法をいいます。市場価格は全ての情報や条件を織り込んだ結果との前提に立ち、代表的なものはチャート分析です。
テクニカル分析で使用される指標はグラフで表される場合が多いので、値動きを視覚的に感じることが可能です。終値を線でつないだ移動平均線をはじめ、ボリンジャーバンドやMACDなどさまざまな種類のものが使用されています。
テクニカル分析では過去の値動きのパターンに当てはめて考えるため、経済状況を詳しく分析しなくても今後の値動きを予測できるのが特徴です。値動きを表す期間の違いによって、短期トレードから長期トレードまで幅広く対応できます。
また、テクニカル分析は、株式だけでなく為替、商品市況など市場性のあるいろいろな分野で使われています。ただし、チャートの分析や用いる指標には分析をする個々人の考え方や経験に基づくものが多く、理論化や一般化は難しい面があります。このため、投資対象の経済価値に注目するファンダメンタルズ分析と併用することが多いです。
このテクニカル分析には、市場の全体的な方向性(トレンド)を見極めることを目的とした「トレンド系分析」と、現在のトレンドの強さや過熱感など変化の大きさや兆しを察知することを目的とした「オシレーター系分析」の2つがあります。一般的には、トレンド系分析は中長期予測に、オシレーター系分析は短期予測に使われることが多くなっています。
株式や為替などの取引(投資活動)において、情報面ではマーケットの最前線にいる金融のプロにはかないませんが、テクニカル分析では、個人の分析能力や予測能力がカギになるので、取引をする上で大きな武器になります。
また、各々にあった手法をいくつか組み合わせるなど、分析ノウハウを検証し改善することで、さらにその予測精度を上げることが可能になります。
読み方
テクニカルブンセキ・てくにかるぶんせき