海外FXを選ぶメリットとは
近年インターネットやスマートフォンの普及により、投資や投機に対する参入障壁は大きく下がりました。インターネットと少しの元手さえあれば、誰もがトレーダーになれる時代になったのです。
TwitterやInstagramなどのSNSで大金を稼ぐトレーダーに憧れて、トレーダーを目指す方も多くなりました。
では、そのトレーダー達はどのようにして大金を得たのか。もちろん手段は人それぞれではありますが、そのひとつのツールとしてFXが挙げられます。
FXには大きく分けて日本国内のFX業者を利用して行う国内FXと、日本国外のFX業者を利用する海外FXに分けられます。
国内FXと海外FXどちらで取引をするべきなのか、これからFXを始めるビギナーにとっては難しい判断です。そこで、FXplusでは国内FX・海外FXそれぞれのメリット・デメリットを比較してみました。
海外FX・国内FXのメリット・デメリット
| 国内FX業者 | 海外FX業者 |
メリット | - 資金の安全性が高い
- スプレッドが狭い
- 税率が低い
- すべて日本語で対応可能
- 円滑な入出金が可能
| - ハイレバレッジでの取引が可能
- ゼロカット採用で追証がない
- NDD方式で透明性が高い
- 取扱い銘柄が豊富
- Meta Traderが利用できる
|
デメリット | - 最大レバレッジ25倍
- 追証がある(借金リスク)
- 不透明なDD方式
- 取扱い銘柄が限定的
- ガラパゴス化した取引ツール
| - トラブルの対応が困難
- スプレッドが広め
- 税率が高い
- 日本語対応が完璧でない業者もある
- 業者により入出金に時間がかかる
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国内FX業者 |
メリット |
- 資金の安全性が高い
- スプレッドが狭い
- 税率が低い
- すべて日本語で対応可能
- 円滑な入出金が可能
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デメリット |
- 最大レバレッジ25倍
- 追証がある(借金リスク)
- 不透明なDD方式
- 取扱い銘柄が限定的
- ガラパゴス化した取引ツール
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海外FX業者 |
メリット |
- ハイレバレッジでの取引が可能
- ゼロカット採用で追証がない
- NDD方式で透明性が高い
- 取扱い銘柄が豊富
- Meta Traderが利用できる
|
デメリット |
- トラブルの対応が困難
- スプレッドが広め
- 税率が高い
- 日本語対応が完璧でない業者もある
- 業者により入出金に時間がかかる
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資金の安全性は国内FXが有利?
日本国内のFX業者を利用するメリットは、金銭的な事故やトラブルに巻き込まれにくい事でしょう。
日本のFX業者は金融庁より信託保全が義務付けられており、さらに万が一の事があっても警察や金融庁の介入が可能である点を踏まえると、国内FXの安全性は高いと言えます。
海外FX業者では日本国内の法的機関はトラブルに介入不可能であるため、金銭的なトラブルの解決のためには現地に赴き、弁護士を立てて裁判を行わなければならず、ほとんどの方が泣き寝入りとなってしまっていました。
しかし、近年では過失、エラー、詐欺など金銭的な損失につながる様々なリスクに対してカバーすることの出来る、FXブローカー向け民事賠償保険制度が登場し、以前よりもはるかに安心して海外業者を利用することが可能になりました。
SNSなど情報共有の場も増え、個人相手とはいえ出金拒否などがあればあっという間に噂が広まってしまいます。悪評の拡散は業者としても大きな打撃を受けることになりますので、海外FXを利用したからといって出金拒否が起こるようなことはごく稀です。日本での経営実績のある海外FX業者を利用しての出金拒否は、ほぼ無いと言ってよいでしょう。
さらには、FCA(英国金融行動監視機構)、CySEC(キプロス証券取引委員会)、ASIC(オーストラリア証券投資委員会)のように、各国の金融ライセンスの中には日本の金融庁同様に厳格な基準を設けている国も多く、海外業者だから怪しいとは一概には言えないのも事実です。
DD方式とNDD方式

国内FX業者の多くはDD方式を採用しています。DD方式では業者側とトレーダーは利益相反の関係になり、業者はトレーダーの損が利益になります。悪質な業者ではトレーダーを損させるために不正なレート操作などを行う可能性もあります。顧客と利益相反の関係であることから度々ノミ業者と揶揄され、NDD方式と比較すると透明性が高いとは言えないのがDD方式です。
一方で海外FX業者はNDD方式を採用している業者が多く、NDD方式は顧客と利益相反ではないことから透明性が高いと言われています。
海外FXでの注意点としては、NDD方式を謳いながら実際にはDD方式を提供しているブローカーもあるということです。
頻繁に高額なボーナスキャンペーンを打ち出している業者や、独自に細かな取引ルールを設けている業者はDD業者の疑いがあります。しかし、高額なボーナスも賢く使うことで利益に繋げる事も出来るため、DD方式であるからといって必ずしも否定的になる必要はありません。
100%入金ボーナスなどは単純に元金の二倍の証拠金で取引ができるため、有効に活用することで大きな利益に結びつけることが出来ます。
スプレッドではDD方式が有利だが...
国内FX業者にはスプレッドの狭い業者が多く見られますが、DD方式を採用している国内FX業者ならではの特徴と言えます。トレーダーと利益相反の関係であるDD方式では、顧客の損失が利益となるため、スプレッドを極限まで縮小することも可能なのです。
NDD方式を採用する海外FX業者のスプレッドはというと、実はこちらも海外FX業界全体で低スプレッド競争が進み、国内FX業者ほどではないとはいえ、極めて狭いスプレッドを提供する業者も増えてきました。
ここでひとつ注意しておきたいのが、DD方式を採用している業者の約定拒否の存在です。
約定拒否とは、トレーダーの注文が拒否され利益確定や損切りの妨げになる厄介な現象です。激しい値動きの時間帯は特に約定拒否が発生しやすいため、NDD業者よりもリスク管理を徹底する必要があります。
なお、NDD業者では約定拒否という現象はほとんど発生しません。
追証・レバレッジの面では海外FXが圧勝
国内FX業者ではゼロカットを採用しておらず追証が発生する事、レバレッジが25倍に制限されることが最大のデメリットです。
海外FX業者では平均1,000倍程度の最大レバレッジに加え、口座残高以上の損失が発生しないゼロカットシステムを採用していることから、口座残高以上の損失が発生しません。

国内FX業者では借金のリスクを背負う事、レバレッジが低いことを理由に、最近では海外FXからトレードを始める方も増えてきています。
また、レバレッジが高いことで、気軽に少額からトレードを始めることが出来るのも海外FXの大きな魅力です。
それぞれの傾向としては、国内FXは「資金力があり、ある程度大きな資産をローリスクローリターンで運用したい方」、海外FXは「少額から資産形成にチャレンジしたい方・資金が少ない方」に向いていると言えるでしょう。
国内FX・海外FXの税率
税率に関しては海外FX業者が不利となります。国内FXが「申告分離課税」であるのに対し、海外FXの利益は雑所得扱いになり「総合課税」の対象となるためです。
国内・海外FXに適用される所得税率
所得金額 | 海外FX | 国内FX |
195万円以下 | 5% | 一律20.315%(※) |
195万超~330万以下 | 10% |
330万超~695万以下 | 20% |
695万超~900万以下 | 23% |
900万超~1,800万以下 | 33% |
1,800万超~4,000万以下 | 40% |
4,000万超 | 45% |
海外FX |
所得金額 | 所得税率 |
195万円以下 | 5% |
195万超~330万以下 | 10% |
330万超~695万以下 | 20% |
695万超~900万以下 | 23% |
900万超~1,800万以下 | 33% |
1,800万超~4,000万以下 | 40% |
4,000万超 | 45% |
申告分離課税は一律20%ですが、2037年12月31日までは所得税15%+住民税5%に加えて、復興特別所得税の0.315%が加算された20.315%になります。
海外FXでは上記の表の金額に加えて10%の住民税も加算されます。一方で国内FXでは住民税込みで一律20.315%となっているため、所得が大きくなるにつれ国内FXの税率の恩恵を受けることになります。
国内FX・海外FXの税金ついてさらに詳しくは知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
日本語サポート
国内業者では当然すべてのサポートを日本語で受けることが出来ますが、海外FXではどうなのでしょうか。国内FXと海外FXのサポート対応を比較してみましょう。
国内・海外FXのサポート体制
国内FX | 海外FX |
業者名 | 対応時間 | 業者名 | 対応時間 |
DMMFX | 平日24h | XM | 平日24h |
LION FX | TitanFX |
GMOクリック証券 | MILTON MARKETS |
外貨どっとコム | 平日24h(※) | FXGT | 365日24h |
IG証券 | 8:00~21:00 | Traders Trust | 7:00~26:00 |
楽天証券 | 8:30~17:00 | Exness | 8:00~24:00 |
LINE FX | 9:00~17:00 | HF Markets | 14:30~23:00 |
国内FX |
DMMFX | 平日24h |
LION FX | 平日24h |
GMOクリック証券 | 平日24h |
外貨どっとコム | 平日24h(※) |
IG証券 | 8:00~21:00 |
楽天証券 | 8:30~17:00 |
LINE FX | 9:00~17:00 |
海外FX |
XM | 平日24h |
TitanFX | 平日24h |
MILTON MARKETS | 平日24h |
FXGT | 365日24h |
Traders Trust | 7:00~26:00 |
Exness | 8:00~24:00 |
HF Markets | 14:30~23:00 |
金融知識を要する質問は7:00~23:00まで
サポート体制は海外FX業者、国内FX業者ともに24時間体制の業者が見られます。海外FX業者というと言語の壁が心配になりますが、日本人が多数利用しているXM・TitanFX・FXGTなどの業者は、日本人スタッフによる24時間体制での日本語サポートに対応し、国内業者同様に日本語で手厚いサポートを受けることが出来ます。
FXplusが紹介している海外FX業者では、FBSとFxProを除きすべての業者に日本人スタッフが在籍していますので、安心してご利用ください。また、FBS・FxProに関しても日本語対応可能なスタッフが在籍してるため、日本語でのご利用が可能です。
海外FXは入出金が面倒?
国内FX業者への入出金は国内の銀行による迅速な入出金が可能ですが、海外FX業者への入出金はどうでしょうか。
結論から言うと、最近の海外FX業者への入出金は国内業者同等、若しくはそれ以上の利便性を誇ります。
国内FX業者ではリアルタイム入金を可能としている業者が多く在ります。また、即時出金サービスというものがありますが、利用できるのはほとんどの業者で9:00~15:00までの時間に限られています。入金にばかり力を入れ、出金は疎かにしたいかにも日本らしいサービスです。
海外FX業者と言うと海外送金のイメージがありますが、手数料が高いうえに着金に時間のかかる海外送金での入出金はほとんど行われていません。
国内銀行送金やクレジットカード・デビットカード、bitwalletなどのオンラインウォレットや仮想通貨による入出金が大部分を占めています。
国内業者への入出金と同様に、国内銀行送金での入出金は短時間で着金します。また、日中の決められた時間内でしか出金処理を行わない国内業者とは違い、海外FX業者は時間帯問わず出金処理を行う事もひとつの特徴です。
海外FX業者ならではの利点は、仮想通貨入出金に対応している点です。多くの業者でBTCをはじめとした様々な通貨に対応しており、銀行の営業時間に左右されないため24時間スムーズな入出金が可能です。
海外FX業者の中でも特に迅速な入出金を行いたいのであれば、24時間自動処理での即時反映を実現しているExnessがおすすめです。
海外FXは取扱い銘柄が豊富
国内FX業者では取扱いのない銘柄も、海外FXでは取り扱っています。代表的な例を挙げると、BTCなどの仮想通貨です。
国内FX業者では為替と仮想通貨を同一の口座で取引出来る業者はありません。さらに、国内仮想通貨取引所のレバレッジは最大2倍に制限され、少額からの参入は非常に難しくなっています。
海外FX業者では最大1,000倍のレバレッジで仮想通貨の取引が可能です。仮想通貨取引が目的であれば、仮想通貨の取引環境の優れているFXGT、Exness、BigBossがおすすめです。
MT4/5が主流の海外FX・取引ツールに癖のある国内FX
海外FXではもはや常識となっているMeta Trader4/5(MT4/5)ですが、各社同一のプラットフォームであるためインジケータやEAの流用が可能です。さらに、MT4/5は世界中の有志が作成した無数のインジケータやEAが無料で配布されており、拡張性が非常に高い事も大きな特徴です。
国内FXはというと、各社独自のプラットフォームを作成する傾向があるようです。インジケータやEAに汎用性が無く、用意されたツールの中で試行錯誤することになります。
最近になってようやくMT4/5を導入する国内FX業者も増えてきましたが、MT4/5の導入には多額の資金が必要なため国内FX業者は消極的です。複雑な分析ツールでより綿密な分析を行いたいとなると、MT4/5が利用できる海外FXを利用するべきでしょう。
海外FXの利用者が多いのには理由がある
海外FXが人気なのは、厳しすぎる国内FXの規制が影響が大きく影響しています。金融庁としては国内業者を利用してほしいのでしょう。しかし、あまりにも締め付けが強すぎるため、自由度の高い海外FXへと利用者が移ってしまっているのが現状です。
特に少額からFXに挑戦してみたい学生、主婦、サラリーマンなどの層にとって、国内FXは敷居の高すぎるものになってしまっています。
海外FXであれば1,000円からでもFXにチャレンジすることが出来ます。さらに、GEMFOREXを筆頭とした入金不要の口座開設ボーナスもありますので、はじめてFXにチャレンジする方も資金ロストの心配なくFXに挑戦できます。
海外FXでスキルを磨き、稼げるようになってから国内FXに資金を移すというのも、税金やレバレッジを考慮すると合理的な手段でしょう。