FinTech
2018.07.12
FinTechとは、ファイナンス(Finance、金融)とテクノロジー(Technology、技術)の2つを併せた造語であり、情報技術(IT)を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする概念、動向をいいます。
日本語では、金融ITや金融テクノロジーなどと略されることもあります。
FinTechのサービス領域は幅広く、貸付ビジネス、PFM(Personal Financial Management、個人財務管理)・会計ソフト、資産運用、決済、銀行インフラ系、要素技術など多岐にわたっています。
FinTechの身近な例としては、スマートフォンでの電子決済があげられます。従来は各種電子決済方法専用の電子決済機を複数購入して店舗に設置する必要がありましたが、テクノロジーの進化によってスマートフォン側にアプリをインストールすることによって、店舗側は同一の決済機を用意するだけで電子決済が可能になりました。
近年は特にブロックチェーン(分散型台帳技術)の開発が急速に進められており、ブロックチェーンを活用したFinTechの進展にも、世界の主要な中央銀行の注目を集めています。
低コストで便利な送金を実現する仮想通貨システムはこの技術が基礎となっているシステムです。信頼性の高いブロックチェーン技術を使うことによって、特許権や不動産などの権利管理や契約管理など幅広い分野への応用が期待されています。
FinTech企業は既存の金融機関との共生型と、市場を奪う競合型に分類され、自身が金融ビジネスを行うパターンと金融機関にシステムを提供するソリューションビジネスを行うパターンが存在します。国内では、クラウド(データセンター)、ビッグデータ、AI(人工頭脳)などのITトレンドの指向が強いとされています。
読み方
フィンテック・ふぃんてっく