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国内FXと海外FXの違い「発注方式」

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UPDATE2018.08.27

海外FXに関する基本知識

国内FXと海外FXの違い「発注方式」

FX取引をするとき、トレーダーにとっては国内FXブローカーでも、海外FXブローカーでも注文の仕方は変わりません。しかしトレーダーが注文してから先は、国内FXブローカーと海外FXブローカーとでは大きく異なります。まず国内FXブローカーからみてみましょう。

国内FXと海外FX方式では注文後の発注方式が異なる

国内FXブローカーのほとんどが、DD(Dealing Desk、ディーリングデスク)方式という発注方式を採用しています。

このDD方式は、証券会社や銀行などの金融機関の店頭カウンター(counter)越し(over)に取引を行うことで、OTC(Over The Counter)方式とも呼ばれており、「ディーラー」という人手を介して取引を行うことから、こう呼ばれています。

国内FXブローカーの大半は発注にDD方式を採用

DD方式の仕組みはこうです。

まずトレーダーが注文をすると、それがFXブローカーの中のディーリングデスクにいきます。その際、同時にいくつもの注文がトレーダーから出ているので、その中で約定させることもできます。しかし当然、売りと買いが釣り合うことはありません。

そこで、その差分をFXブローカーの内部で処理するのです。

この処理をどうするかですが、もしも負けているトレーダーと分類されている場合は、FXブローカーは実際に取引を行いません。トレーダーの負けがそのままFXブローカーの利益になります。

もしも勝っているトレーダーと分類されている場合は、FXブローカーはインターバングを通じてヘッジポジションをとっていきます。ですのでFXブローカーは損することはありません。

いわば、国内FXブローカーで取引をしている場合、トレーダーの注文をインターバンクに流すことなく、FXブローカーの社内だけで処理されてしまっているのです!!

ただ、何百、何千、何万という注文に対して、このような仕組みをディーラーが一つ一つ手作業で判断し処理していくことは、もちろんできません。そこで、コンピューターを使って自動的にアルゴリズムで処理しています。

自動的にアルゴリズムで処理

ディーラーが介在しているので取引操作が可能

DD方式ではディーラーが介在しているので、いくらでも取引を操作することが可能です。

すべてのFXブローカーがそうではありませんが、価格をFXブローカーの都合に合わせて上下させることや、ストップロス狩り、約定拒否、リクオート、スリッページなどの介入操作がされているといわれています。

また、スキャルピングや自動売買で勝ち続けているトレーダーに対しては、口座凍結をするようなこともあります。

DD方式を採用しているFXブローカーの利益はスプレッドで得ていると考えがちですが、じつは負けているトレーダーの「負け分」がそのままFXブローカーの利益になっているわけです。

すなわちDD方式を採用しているFXブローカーは、極端に言えば、トレーダーに勝って欲しくないわけです。

海外FXブローカーの8割以上はNDD方式を採用

国内FXブローカーの大半が発注にDD方式を採用しているのに対して、海外FXブローカーの大半は、NDD(No Dealing Desk、ノーディーリングデスク)方式という発注方式を採用しています。

このNDD方式は、トレーダーが注文を入れると、全てそのまま自動的にカバー先であるLP(Liquidity Providers、リクイディティプロバイダー)を通じてインターバンク市場へと流れていきます。

取引に「ディーラー」という人手が介入しないため、透明性が高くフェアな発注方式だといえます。

また、NDD方式ではFXブローカーの儲けは純粋にスプレッドや手数料だけですから、取引を操作する必要がありません。

それよりも利益を上げるためには自身の評価を高めてトレーダーを多く集め、たとえ僅かでも多くのトレードをしてもらうことに注力すればいいわけです。

そのため、スキャルピングでも、自動売買でも、トレードをして利益を上げているトレーダーの口座を凍結するような必要はありません。逆に、スキャルピングや自動売買では取引数が増えるので、NDD方式のFXブローカーにとっては大歓迎です。

なお、国内でこのNDD方式を採用しているFXブローカーはまだ数少ないですが、海外FXブローカーでは8割以上がNDD方式を採用しているといわれています。

NDD方式にはさらにECN方式とSTP方式が存在する

ECN方式とSTP方式

NDD方式を採用しているFXブローカーにはさらに、ECN(Electronic Communications Network)方式」と「STP(Straight Through Processing)方式」という2つのタイプが存在します。

ECN方式とは、Electronic Communications Network(電子通信ネットワーク)の頭文字をとって名付けられた名称です。

このECN方式では、個人トレーダーだけでなく、ファンドやFXブローカー、証券会社、銀行、その他の Liquidity Providers(リクイディティプロバイダー)などの売買注文が絶えずマッチングされ、売買が成立していきます。

ご自身の売り注文に対応する反対注文(買い注文)があった場合は即座にマッチングされますが、逆にご自身の注文に対して反対注文の割合総数が少ない場合はマッチングできず、決済しない可能性もあります。

しかしECN方式では大口のカバー取引先が参加しているため、膨大な売買注文の中からカバー先を自動でつけているので約定力は非常に高いものがあります。

スプレッドは必ずしも最小とはいかずスリッページが発生することはあるものの、リクオートは発生しません。そのため、安定して取引することができるのがECN方式のメリットとなっています。

ECN方式を採用しているFXブローカーは取引量に応じて手数料を徴収します。生スプレッドに手数料を上乗せするようなことはしないので、その取引の透明性も魅力です。

ただし、ECN方式では初回入金額が高めに設定されていることが多くあります。そのため、手軽にFX取引をしたいと考えている人にとっては、そこをデメリットに感じてしまうかもしれません。

STP方式は少額取引に向いている

もう一つの発注方法であるSTP方式を採用しているFXブローカーの場合、カバー先の金融機関のレートを参照して、そのレートにスプレッドを上乗せしてトレーダーへ提示します。

このように、STP方式のFXブローカーはカバー先からの提示レートとトレーダーへの提示レートの差が利益となります。そのために、カバー先が多いほど有利なレート配信が可能となり、FXブローカーの利益にも、トレーダーの利益にもなります。

STP方式にはさらに2つの方式が存在

少々ややこしいですが、STP方式にはさらに、Instant Execution(インスタントエクスキューション)と、Market Execution(マーケットエクスキューション)という発注方法が存在します。

Instant Executionとは、「即時注文決済」を意味しています。この方法では、トレーダーが注文したらFXブローカーは直ちにそれを呑み(決済し)ますが、実際の取引はこの時点では発生していません。

ただし、ほぼ同時にカバー先の金融機関に注文を流すので「呑み」が発生している状況は一瞬です。

もう1つのMarket Executionとは、FXブローカーがトレーダーの注文を呑むのではなく、直接、カバー先の金融機関に注文を出す注文方法のことです。

カバー先に対して直接注文することでリクオートは発生しませんが、注文が即時に決済されない場合には、スリッページが起こりうることもあります。

トレードの規模によってInstant ExecutionとMarket Executionを使い分けよう

このように説明していくと、「Instant ExecutionよりもMarket Executionのほうが優れている」と思うかもしれません。しかし、それぞれの発注方法には一長一短があります。

例えば、Instant Executionでは数千円単位、数万円単位の小口取引からでも可能なため、FX初心者でも楽しめるようになっています。そのため、海外FXブローカーにはInstant Executionを採用しているブローカーが多くなっています。

ただし、100万通貨単位の大口の取引を行う場合、確実に注文が決済されることが必要となりますので、Market Executionを採用しているFXブローカーを選びましょう。

Market Executionではスプレッドと取引手数料の合計コストが下がるため、大口取引になればなるほど利益が大きくなるというメリットもあります。

Instant ExecutionとMarket Executionを使い分けよう

トレーダーにとってDD方式よりもNDD方式のほうがメリットは大きい

ここまで、DD方式とNDD方式について解説してきましたが、どちらのほうが優れているかと問えば一目瞭然だといえるでしょう。

たしかにスペックだけ見れば、固定制の低スプレッドを持つDD方式の国内FXブローカーは魅力的です。しかし注文をしたその先を知ってしまえば、NDD方式のほうがトレーダーにとって大きなメリットを持っていることがわかるはずです。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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