副業にはさまざまな種類がある！それぞれの副業の特徴とは？

クラウドソーシングとは、ネット上で不特定多数の人に仕事をアウトソーシングすること、もしくはネット上でそういった仕事を受発注できるサービスのことをいいます。

プログラムやデザインなど技術者や専門家を求める仕事も多く、コンペ形式で受注が決まるものが多いですが、記事のライティングなどではご自身で書きたい記事が選べるタスク形式のものもあります。ライティングはパソコンで文章が入力できる環境があればどなたでもできる副業ですが、文章力が上がるまでは報酬が高くないケースが多く、最初のうちは効率よく稼ぐというわけにいかない場合があります。

スキルアップしながら長期的に取り組むことがクラウドソーシングの収入を伸ばすポイントです。

アンケートに答えてその結果を入力することでお金がもらえるサイトや、広告などをクリックしたり情報を書き込んだりすることでポイントがもらえるサイトで稼ぐ副業もあります。こういったサイトは、本格的に稼ぐというよりも、お小遣い稼ぎ感覚で参加している人が多いといわれています。

副業として取り組むのであれば、長時間パソコンに張り付いて入力などの作業をしないと収入は伸びないでしょう。

フリーマーケットやオークションサイトで不要なものを売却したり、安く品物を手に入れて高く売ったりすることで利益を得る副業もあります。

不要な日用品を売却することは問題ありませんが、売買差益を狙う場合、品物によっては許認可などが関連するケースがありますので注意が必要です。ネット上でできる副業ですが、ダイレクト出荷などを活用しないと、実物の発送などの手間がかかります。

投資という種類の副業もあります。投資に回せる余裕資金がある場合は、金融資産などへの投資による副業ができます。投資対象はさまざまですが、まず国内FXについてご紹介します。

FXとは、通貨を売買することで為替差益を得る取引です。特徴は、証拠金を拠出しその何倍もの取引ができることで、レバレッジをかけるといいます。日本の金融商品取引法に基づいて業務を行っているFXブローカーで取引を行う場合は国内FX取引といいます。

国内FX取引のレバレッジ倍率は最大25倍とされていて、海外FXよりもかなり低めに規制されています。FX取引は円安になるか円高になるかを当てることができれば利益が得られるため比較的簡単に取引に参加できます。少額の投資資金しかない場合でも、ハイレバレッジをかけることで大きな利益が狙えます。しかし、ハイレバレッジをかけた場合は、損失も大きくなる可能性があることを理解しておく必要があります。

また、取引のやり方にもよりますが、為替動向が気になって本業が手に付かない状況にならないように注意することも大切です。

海外FXは、国内FXの場合と違い、日本の法律による規制がかかりません。そのため、千倍を超えるレバレッジで取引できるFXブローカーもあります。また、証拠金を上回る損失が発生した場合に強制的に取引を手仕舞いして、証拠金と同額の損失確定が行われるゼロカットシステムが採用されていることも特徴です。

ハイレバレッジで取引を行うとリスクは増加しますが、ゼロカットシステムを併用することでリスクを限定することができます。しかし、ハイレバレッジに慣れてしまい、投機的な取引ばかりを行うようになると副業とは呼べなくなります。リスクを抑えながらハイリターンを狙う手法を継続して学び、FX取引のスキルアップを図ることが副業として成り立たせるポイントです。

金融資産への投資による副業をする場合は、株式投資という選択肢もあります。株式投資を副業として行うメリットは、短い時間で効率的に稼ぐことができる可能性があることです。

デメリットは、会社の就業時間と株式市場が開いている時間が重なることですが、プログラム売買や夜間の市場に参加することによってそのデメリットはある程度解消できるでしょう。ただし、株式投資はリスクが高い投資ですので、大きな損失を被る可能性があります。余裕資金の範囲内で投資することと、損失が出ても熱くなりすぎず冷静に対処することが大切です。

副業で株式投資を行う場合は、デイトレードは難しいでしょうから、日銭を稼ぐスタンスよりも中長期的に成長する株式を見つけて投資するスタンスの方が副業としては適しているでしょう。

先物取引とは、将来のある時点の価格を決めて、お金の受け渡しや現物の受け渡しは将来行う取引です。価格変動がある金融商品について将来の価格予約を行っていると考えると理解しやすいでしょう。将来のある時点になる前に、反対売買を入れて差額精算するのが一般的です、少額の資金でも大きな取引ができる点がFXと似ています。

先物取引の対象となるものは、日経平均などの株価指数や株式の個別銘柄、国債、原油などの各種商品などがあります。投資経験が豊富で現物取引だけでなく先物取引を合わせて行うことでリスクヘッジをしたい人などには適しているでしょうが、一般的には取引経験がない投資家が副業として行うには難易度がやや高い取引といえます。

副業として賃貸不動産に投資する選択肢もあります。不動産投資とは、賃貸アパートや賃貸マンションを手に入れて、家賃収入を得る投資です。

不動産自体の値上がりによる売却益が期待できるケースがありますが、不動産投資の主な狙いはインカムゲインである家賃収入です。家賃収入は、空室にならない限り継続的な現金収入になります。しかも、賃貸不動産の管理を信頼できる管理会社に任せればご自身の時間をほとんど使う必要がありませんので、副業に適しています。

副業としての不動産投資を成功させるポイントとしては、節税対策にしかならない赤字物件には手を出さないこと、信頼できる管理会社を見つけること、副業であることを忘れず早急な事業拡大は避け、資金不足に注意しながら投資を継続することでしょう。

副業の選択肢としては、アルバイトやパートもあります。アルバイトやパートとして働くことは、雇い主と雇用契約を結び給料をもらう形で働くことを意味します。当然、勤務時間などの制約を受けることになります。空いた時間に好きなだけやる、というわけにはいきませんので、時間管理や体調管理をしっかりする必要があるでしょう。

また、税金の関連から、副業していることが本業の会社にわかってしまうリスクが高いという特徴がありますので、副業を会社に知られたくない人には積極的にはお勧めできない副業です。しかし、働いた時間分、かならず収入が入ってきますので働き損がないというメリットはあります。

たくさんある種類の中からどの副業をするかを適切に選ぶのはなかなか大変です。どんな副業をするかを選ぶ前に、まずなんのために副業をするのかを、はっきりさせることが大切です。

現在持っているスキルを伸ばす、本業に役立つといったことが目的の場合もあれば、時間をかけずに効率的に収入が得られればよいという場合もあります。その目的を踏まえ、ご自身の得意分野は何かを分析し、本業によって受ける時間的な制約や家族の状況などの環境を考慮すれば、最終的に後悔しない副業を選択することができるでしょう。