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今年、大きな話題となっている「フィンテック」とは(後編)

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UPDATE2018.08.23

海外FX初心者のお役立ち情報

今年、大きな話題となっている「フィンテック」とは(後編)

前編では、「フィンテックとはなにか」「フィンテックが活躍しているフィールド」について説明していきました。後編では特徴ある分野に絞って、フィンテックについてご紹介していきましょう。

AIをフィンテックに取り入れて資産運用をアドバイスしていく

近年、AI(人工知能)が劇的に進化しています。クイズや囲碁といった人間には勝てないと思われていた分野でもAIが人間に勝つようになり、考える能力や推論をしていく能力については人間を上回るようになりました。

そこでこのAIをフィンテックに取り入れて投資に活用し始めています。有名なのが、「ロボアドバイザー」です。このロボアドバイザーはいくつもの証券会社や銀行で取り入れられていますが、なにをやってくれるのかというと資産運用のアドバイスや助言です。

これまで資産運用のアドバイスや助言というと、ベテランの証券マンや銀行マンなど金融の専門家が独自に持っている経験やカンで行われていました。しかしロボアドバイザーが人間に取って代わって、資産の運用だけでなく、管理、メンテナンス、投資信託の提案などを請け負ってくれるのです。

具体的には、投資方針や過去のデータにもとづいて、「最適な投資先の選択」「最適な資産バランスを保つ売買」していきます。ロボットがこれらの作業を行ってくれることで、これまで人手によるオーダーメイドで行っていた資産運用よりも、より低コストで柔軟な対応ができるようになっています。

今年、大きな話題となっている「フィンテック」とは

ただ、ロボットがアドバイスするからといっても、Pepper(ソフトバンクロボティックス社)のような人型ロボットが自宅に訪問して対応してくれるわけではありません。そうではなく、パソコンやスマートフォンからアクセスして簡単に利用できるわけです。

またロボアドバイザーを利用することで、これまで富裕層のみが利用していたのと同等以上の資産運用サービスが、格安で受けられるという大きなメリットがあります。

電子マネーのお釣りを投資に回すフィンテックも

ロボアドバイザーで資産運用を行っているスタートアップ企業の一つ「ウェルスナビ」では、若年層をターゲットに少額投資できる機会を提供しています。

これは「スマートフォンにアプリをダウンロードし、電子マネーやクレジットカード払いの端額を投資に回す」という画期的な「おつり投資」という仕組みになります。

支払いを100円単位として物品購入額を引いた99円以下を積み立て、500円単位で追加投資するすることで、ロボアドバイザーによる投資判断で株式や債券など、世界1万1000銘柄の上場投資信託(ETF)で運用するといった新しい試みとなります。

将来的にはフィンテックによるFXの自動売買が現れるかも

「ロボアドバイザーで資産運用のアドバイスができるのであれば、FX取引もフィンテックで自動的に売買できるのではないか?」と考えるかもしれません。

しかし残念ながら現時点ではフィンテックを活用したFXの自動売買はできません。FXの自動売買ソフト自体はすでに数多くがリリースされ、多くの人に利用されています。しかしどのプログラムを選ぶのかという作業は人間です。

現状では自動的に行われるのはあくまでも新規と決済注文だけであって、ロジックを選ぶまでの過程は人が行うしかありません。

しかし今後のフィンテックの進歩によっては、優秀な取引プログラムから選んでくれるロボアドバイザーのような仕組みができるかもしれません。

機関投資家の間で行われる超高速取引には規制の動きも

ただし機関投資家の間ではAIを活用してコンピューターが自動売買を繰り返す「超高速取引」(HFT=High frequency trading)というものが行われています。

FXや株式などの取引において、相場を読むのではなく、価格の上下変動だけを見て売買することで利益を出す超高速取引。それがAI技術を搭載したコンピューターによって運用されているのです。数秒間に1万回の取引注文が可能とされ、自動売買を行って瞬く間に利益を重ねていくこの手法は、フィンテックの領域に含まれています。

今年、大きな話題となっている「フィンテック」とは

ただ、この超高速取引が株価の乱高下の要因になっているとの批判があり、欧米を筆頭に日本でも規制への動きが強まっています。

フィンテックが生み出したビットコインの根幹技術「ブロックチェーン・テクノロジー」

フィンテックは仮想通貨も生み出しています。仮想通貨の代表といえば「ビットコイン」ですが、ビットコインの根幹には「ブロックチェーン・テクノロジー」がありました。

このブロックチェーン・テクノロジーはビットコインを生み出した謎の開発者「中本哲史(Satoshi Nakamoto)」が発明したものです。

ブロックチェーン・テクノロジー誕生以前は、すべての金融トランザクションは銀行やVISA、Mastercard、PayPalといった第三者機関を通して行わなければいけませんでした。

そのため、手数料がかかるほか、新規参入が難しかったのです。しかし、ブロックチェーンは分散型のコンピューターネットワークであり、中央集権的な存在を置くことなく信憑性のある合意に到達する方法を可能にする技術です。分散型システムということは、インターネット技術の基本と同じ考えであり、インターネットと親和性が高いといえます。

そこで初めて、買い手と売り手が直接取引できる仕組みが出来上がりました。ブロックチェーン・テクノロジーはまさにフィンテックによって生み出されたものといえます。

ビットコインが決済手段の一つになるとき

ブロックチェーン・テクノロジーはビットコインのために発明された技術であるため、ビットコインとは切っても切り離せないものです。

既存の金融システムを否定することから始まったブロックチェーン・テクノロジーですが、中間取引におけるコストを削減できることから銀行でも活用する動きが出ています。世界中の銀行が銀行間取引に対して、統一的なブロックチェーン・ソリューションを策定していくという動きもあります。

今年、大きな話題となっている「フィンテック」とは

また、デンマークの投資銀行SAXO BANKでは、「もし、銀行システムやロシア・中国などが、米ドルや従来のバンキングおよび決済システムの一部代用としてビットコインを採用すれば、ビットコインの価格は2017年度中に現在の3倍以上の価値を持つ可能性がある」と述べています。

そうなれば、世界における決済手段としてのビットコインの比率は高まっていくことになるでしょう。ただし、日本は現金取引比率が世界的に見ても高い国であるため、浸透するにはそれなりに時間がかかると見られています。

フィンテックが決済の垣根を取り払う

フィンテックは決済サービスの垣根も取り払ってくれます。これまでの決済サービスでは、クレジットカード決済を導入したい場合にはクレジットカード会社と契約し、電子マネー決済を導入したい場合には電子マネーの運営会社と契約をするといった必要がありました。

しかしこれらの垣根を取り払い、1社との契約でクレジットカード決済、コンビニ決済、電子マネー決済、銀行振込などが利用できるサービスを提供しているのが「イーウォレット」という企業です。イーウォレットのサービスもフィンテックにより実現できたといえます。

常に「ユーザーファースト」であるフィンテック

フィンテックの価値は常に「ユーザーファースト」であることです。フィンテックによるサービスを行うことで、これまで必要だった手数料を無くすことができたり、引き下げることができたりします。また、従来よりもさらに便利な金融サービスを、早いスピードで提供できるのもフィンテックの特徴です。

今後、金融の世界では今後さらに、フィンテックを利用した便利で使いやすいサービスが登場していくことでしょう。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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