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ストキャスティクスで相場を見極めよう!RSIとの違いや使い方を解説

ストキャスティクスで相場を見極めよう!RSIとの違いや使い方を解説

海外FXテクニカル分析

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ストキャスティクスで相場の過熱感がわかる!RSIとの違いや基本から実践までを徹底解説

「FX初心者でもできるテクニカル分析」シリーズの第三弾は、「ストキャスティクス」を紹介します。

ストキャスティクスは、一定期間における高値・安値を基に終値の水準を見るオシレーター系指標で、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断するのに利用されます。オシレーター系指標の中でも使い勝手が良く、世界中のトレーダーから支持されています。

知りたい情報TOP3(ここを読めば解る)

  1. ストキャスティクスとは何か知りたい

  2. ストキャスティクスの設定方法が知りたい

  3. ストキャスティクスの基礎から応用までの利用方法を知りたい

ストキャスティクスの基本を理解しよう

相場の過熱感が分かるオシレーター系指標

ストキャスティクスは、相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」といった相場の過熱感を判断できるオシレーター系のテクニカル指標です。同じくオシレーター系のRSIと人気を二分する存在で、古くから多くのプロトレーダーに愛用されています。尚、ストキャスティクスはRSIを発展させたものなので、その性能はRSIよりも向上しているといえます。

ストキャスティクスとは

ストキャスティクスは、1950年代後半にジョージ・レイン(George Lane)という米国のチャート分析家が考案した歴史のあるテクニカル指標で、正式名称は「Stochastic Oscillator」です。日本語に訳すと「推計学(推計統計学)的なオシレーター」になります。推計学という聞き慣れない言葉ですが、その知識がなくても簡単に扱えますので、心配しないでください。

オシレーター系指標

オシレーター系指標とは、価格変動を通じて相場の強弱を表すテクニカル指標のことです。オシレーターは日本語に訳すと「振り子」「振り幅」という意味があり、オシレーター系指標は相場の動きに合わせて振り子のように一定の振り幅を行き来することからそう呼ばれます。ストキャスティクス以外の代表的なオシレーター系指標としては、RSIやサイコロジカルライン、モメンタム、RCIなどが挙げられます。基本的にローソク足のあるメインチャートではなく、その下のサブチャート上に表示されます。

ストキャスティクスは「一定期間における最高値と最安値に対して、終値の位置が相対的にどの水準にあるか」を数値化したものです。一定期間の値動きの中で、現在の価格が下から何%のところに位置しているかを表したもの、と考えると分かりやすいでしょう。

相場の価格変動に応じて2本のラインが0から100%の数値を行ったり来たりし、一般的に80%以上なら買われ過ぎ、20%以下なら売られ過ぎの水準と考えられます。ちなみに、高値の更新が続くと100%、安値の更新が続くと0%に張り付く特徴があります。

ストキャスティクスの数値と見方

数値見方
80%以上買われ過ぎ=
天井圏が近いと判断→売りを検討
20%以下売られ過ぎ=
底値圏が近いと判断→買いを検討

ファストストキャスティクスとスローストキャスティクス

ストキャスティクスは、「ファストストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」の2種類に分類されます。それらの特徴を説明するために、まずはストキャスティクスの「%K」、「%D」、「スロー%D」という呼称の3本のラインについて解説します。各線の役割と算出方法は以下の通りです。

ストキャスティクスの3本ラインと計算式

ライン計算式(※)
%K現在の価格位置の相対的水準(当日終値-過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100
%D%Kの平均値(当日終値-過去n日間の最安値)のm日間の合計÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)のm日間の合計×100
スロー%D%Dの平均値%Dのx日移動平均
%K
ライン現在の価格位置の相対的水準
計算式(※)(当日終値-過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100
%D
ライン%Kの平均値
計算式(※)(当日終値-過去n日間の最安値)のm日間の合計÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)のm日間の合計×100
スロー%D
ライン%Dの平均値
計算式(※)%Dのx日移動平均

日足の場合

基本となる%Kは「ある期間の最安値から最高値の値幅に対して、安値から現在値までの値上がり幅が何パーセントか」を求めたものです。文章では分かりづらいので、単純化した例で説明しましょう。例えば、米ドル円が3日間で以下のような値動きをしたとします。

安値から現在値までの値上がり幅

1日目は108円→110円に上昇し、2日目は110円→108円に下降、そして3日目に108円→109円に上昇するという値動きです。そして、この3日間における最安値は108円、最高値は110円、当日(3日目)の終値は109円となり、この条件の場合、以下の計算式より%Kは50%と算出されます。

(109-108)÷(110-108)×100=50%

その%Kを移動平均化したものが%D、さらに%Dを移動平均化したものがスロー%Dです。そうした計算を施すため、線の動きとしては%Kよりも%Dの方が、%Dよりもスロー%Dの方が滑らかになるという特徴があります。

そして、3本のラインのうち%Kと%Dを組み合わせたものが「ファストストキャスティクス」(下画像の左)、%Dとスロー%Dを組み合わせたものが「スローストキャスティクス」(下画像の右)と呼ばれます。

ファストストキャスティクスとスローストキャスティクス

ファストストキャスティクスは直近の値動きに反応しやすく、ダマシ(テクニカル指標のシグナル通りに相場が動かないこと)が多いのに対し、スローストキャスティクスは直近の値動きに反応しにくく緩やかな曲線を描き、その分ダマシが少ないという特徴があります。

ストキャスティクスの種類と特徴

種類使用するライン反応速度ダマシ
ファストストキャスティクス%K、%D速い多い
スローストキャスティクス%D、スロー%D遅い少ない
ファストストキャスティクス
使用するライン%K、%D
反応速度速い
ダマシ多い
スローストキャスティクス
使用するライン%D、スロー%D
反応速度遅い
ダマシ少ない

一般的には、スローストキャスティクスに比べダマシが発生しにくいスローストキャスティクスが利用されることが多いです。

MT4/MT5でストキャスティクスを使ってみよう

ここでは、主に海外FX業者で採用されているチャートツール、MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)でストキャスティクスを使う方法を紹介します。設定方法をすでに知っている方は、手法の章に進んでください。

【基礎編】逆張りのシグナルとして利用する

MT4とMT5の違いについては下記を参照してください。操作はほぼ同じですが、この記事では図解にMT5を使用します。


ストキャスティクスの設定方法

MetaTrader5(MT5)でストキャスティクスを使うには、「ナビゲータ」画面より「指標」→「オシレーター」のメニューを順に開いていき、「Stochastic Oscillator」をチャート上にドラッグ&ドロップします。

MT5でのストキャスティクス設定方法

MT5では、5つのパラメーターが変更可能です。

ストキャスティクスのパラメーター

パラメーターデフォルト内容
①%K期間5%Kの計算に使用する期間(時間足の本数)を指定します。
②%D期間3%Dの計算に使用する移動平均の期間を指定します。
③スローイング3スロー%Dの計算に使用する移動平均の期間を指定します。
④適用価格帯Low/High
(安値/高値)
ストキャスティクスの計算に使用されるレートの種類を指定します。
⑤移動平均の種別Simple
(単純移動平均線)
ストキャスティクスの計算に使用される移動平均線の種類を指定します。
①%K期間
デフォルト5
内容%Kの計算に使用する期間(時間足の本数)を指定します。
②%D期間
デフォルト3
内容%Dの計算に使用する移動平均の期間を指定します。
③スローイング
デフォルト3
内容スロー%Dの計算に使用する移動平均の期間を指定します。
④適用価格帯
デフォルトLow/High(安値/高値)
内容ストキャスティクスの計算に使用されるレートの種類を指定します。
⑤移動平均の種別
デフォルトSimple(単純移動平均線)
内容ストキャスティクスの計算に使用される移動平均線の種類を指定します。

おすすめのパラメーター設定

%Kでよく用いられるパラメーターは、「5」「9」「14」の3種類です。中でも「5」という期間がよく利用されます。

%Dとスロー%Dに関しては、パラメーターを両方とも同じにするのが一般的で、「3」が使われることが多いです。まずは「%K=5、%D=3、スロー%D=3」というパラメーター設定を試してみることをおすすめします。

なお、MT4やMT5のストキャスティクスは、デフォルトで上記の設定です。スローイングの期間はデフォルトの「3」のままに設定しておくとスローストキャスティクスになり、この数値を「1」に変更するとファストストキャスティクスになります。

プロトレーダー

プロの
助言

テクニカル指標のパラメーター設定に絶対的な正解はありません。利用者が多いパラメーターなど、どんな設定にでもダマシは必ず出現します。初心者のうちはトレードがうまくいかないとパラメーターをころころ変えてしまいがちですが、まずは一つの設定をじっくり試してみることが大切です。最初は無理にパラメーターを変更せずに、デフォルト設定のまま利用すると良いでしょう。

【基礎編】「逆張り」のシグナルとして利用する

実際のトレードにおいてストキャスティクスをどのように使えば良いのかを解説します。レンジ相場を見極め、逆張りで利用するのが一般的なストキャスティクスの使い方です。


レンジ相場で使うのが基本

ストキャスティクスは一定の範囲(最安値から最高値)に対する現在値の位置をパーセンテージで表すテクニカル指標のため、一定の変動幅の中で価格が上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場において、売買ポイントを見極めるのに適しています。逆にいえば、価格が一定の範囲を超えて上昇や下降を続けるトレンド相場は不得意です。

ストキャスティクスのレンジ相場での利用法

使い方はシンプルで、レンジ相場のときに「買われ過ぎと判断できたら、反転を狙って売りエントリー」「売られ過ぎと判断できたら、反転を狙って買いエントリー」という逆張り戦略で用います。

為替相場は7~8割ほどがレンジ相場といわれており、ストキャスティクスが機能する局面は比較的多いといえます。使用する際は、相場の状態がレンジなのかトレンドなのかをしっかり確認するようにしましょう。その場合は、移動平均線などのトレンド系のテクニカル指標で判断するのが正攻法です。

逆張り

トレンド(相場の流れ)に逆らって取引することを逆張りと呼びます。上昇しているときに売る、下降しているときに買うというように、トレンドと反対のポジションを取る売買戦略です。これとは反対に、トレンドと同じ方向のポジションを持つことを順張りといいます。


20%や80%ゾーンから出たところでエントリー

ストキャスティクスは80%以上なら買われ過ぎ、20%以下なら売られ過ぎと判断できますが、買われ過ぎゾーンや売られ過ぎゾーンに入ったときにすぐエントリーするのではなく、それらのゾーンを出るタイミングを狙うのが基本です。このとき重視すべきは相場転換のシグナルを先に発するラインで、ファストストキャスティクスなら%K、スローストキャスティクスなら%Dになります。

ストキャスティクスのエントリーポイント

エントリータイミング

売られ過ぎゾーンからの反転を狙う場合は、%K(%D)が20%ラインを下回り、その後に20%ラインを上抜けるタイミングで買いエントリーします。反対に買われ過ぎゾーンからの反転を狙う場合は、%K(%D)が80%ラインを上回り、その後に80%ラインを下抜けるタイミングで売りエントリーします。

決済タイミング

エントリーとは反対側の、80%ラインや20%ラインを利益確定の目安として利用します。上記のエントリー方法で買いポジションを持った場合は、%K(%D)が80%ラインを上回り、その後に同ラインを下抜けるタイミングで利益確定とします。売りポジションを持った場合は、%K(%D)が20%ラインを下回り、その後に同ラインを上抜けるタイミングで利益を確定しましょう。

【実践編】ストキャスティクスを更に活用する方法

ここからは、より実戦に即したストキャスティクスの活用方法を二つ紹介します。どちらも勝率アップには欠かせないテクニックなので使いこなせるようになりましょう。


2本のラインを移動平均線のように使う

最初に紹介するのは、ストキャスティクスの2本のラインを移動平均線に見立てて、ゴールデンクロス/デッドクロスを新規エントリーや決済の目安とする方法です。ゴールデンクロスとはテクニカル指標において2本の線が交差することによる買いサイン、デッドクロスとは2本の線が交差することによる売りサインのことです。

ファストストキャスティクスであれば%Kと%Dのクロス、スローストキャスティクスであれば%Dとスロー%Dのクロスを契機に、エントリーもしくは決済を行います。

移動平均線のように利用できるストキャスティクス

エントリータイミング

%K(%D)が、%D(スロー%D)を下から上に抜けたらゴールデンクロスで買いエントリーします。%K(%D)が、%D(スロー%D)を上から下に抜けたらデッドクロスで売りエントリーします。

決済タイミング

エントリーとは逆のゴールデンクロス/デッドクロスが発生したら決済です。

ここのポイント

2本のラインのゴールデンクロス/デッドクロスは、基本的にどのタイミングで発生しても売買のチャンスとなりますが、さらにフィルターをかけることでダマシを防ぎ、エントリーの精度を高めることが可能です。具体的には「売られ過ぎゾーンにおけるゴールデンクロス発生」「買われ過ぎゾーンにおけるデッドクロス発生」を狙います。このように複数の売買シグナルが重なるポイントでは確度の高いトレードを実現できます。


ダイバージェンスでトレンド転換を察知

ダイバージェンスとは、価格が示す方向性とオシレーター系指標が示す方向性が逆行する現象のことで、この現象がチャート上に現れるとトレンド転換や継続のサインとなります。ストキャスティクスではダイバージェンスがたびたび出現するため、これを売買シグナルとして活用することが可能です。

ダイバージェンスは大別すると、通常のダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスに分類できます。ファストストキャスティクスでは「%K」、スローストキャスティクスなら「%D」の動きが対象になります。

ダイバージェンスはトレンドの転換を示唆します。ローソク足の安値が切り下がっているのに対し、%K(%D)の安値が切り上がっている場合は買いサイン、ローソク足の高値が切り上がっているのに対し、%K(%D)の高値が切り下がっている場合は売りサインとなります。

ダイバージェンス発生の場合

ダイバージェンスの発生

ヒドゥンダイバージェンスはトレンドの継続を示唆します。ローソク足の安値が切り上がっているのに対し、%K(%D)の安値が切り下がっている場合は買いサイン、ローソク足の高値が切り下がっているのに対し、%K(%D)の高値が切り上がっている場合は売りサインとなります。

ヒドゥンダイバージェンス発生の場合

ヒドゥンダイバージェンスの発生

ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスを探すためのポイントは、価格と%K(%D)にサポートラインやレジスタンスラインを引くことです。買いサインを見つけるには価格と%K(%D)にサポートラインを、売りサインを見つめるには価格と%K(%D)にレジスタンスラインを引きましょう。

このとき、先にオシレーター側、つまり%K(%D)からラインを引くのがポイントです。例えば、%K(%D)にレジスタンスラインを引く際は二つの山を、サポートラインを引く際は二つの谷を探してラインを引き、その後に価格側でラインを引いて、両ラインの方向性を確認します。方向が異なっていればダイバージェンスとなります。

サポートライン・レジスタンスライン

サポートラインは下値を支えるラインのことで、日本語で「下値支持線」とも呼ばれます。一方、レジスタンスラインは上値を押さえているラインのことで、日本語では「上値抵抗線」といいます。チャート上にサポートラインやレジスタンスラインを引くことで、相場の状況を確認しやすくなります。

(まとめ)レンジ相場での逆張りが効果的!

ストキャスティクスは相場の動きに合わせて機敏に反応するため、相場の売られ過ぎ・買われ過ぎの判断はもちろん、エントリーや決済の目安としても活用できる有用なテクニカル指標です。レンジ相場では特に機能しやすく、逆張りに適しているといえます。

ただ、反応が速いがゆえダマシも多く、使い方を誤ると十分に真価を発揮することができません。ここで正しい使い方をしっかりマスターしておきましょう。

このようなテクニカル指標は、頭で考えるよりもチャートで実践しながら試すほうが早く上達します。海外FXブローカーには、初心者でも安心して利用できるサービスが魅力の業者がありますので、まずはこのような業者で試してみると良いでしょう。

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Updated最終更新:
Tozaki Yuta
筆者:Tozaki Yuta

FX歴10年目。テクニカル分析を得意とし、短期売買メインでトレードしながらFX・金融関連のライターとして活動中。テクニカル分析・インジケーターを活用して、徹底的に売買タイミングを探り勝率を上げる方法を初心者にも分かりやすくお伝えします。

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