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XS.com(エックスエス)は2023年2月からリテール向けのサービスを開始した新興の海外FXブローカーです。
元々B2Bブローカーとして10年以上の実績を持つXS.comは、グループ全体でキプロス証券取引委員会(CySEC)やオーストラリア証券投資委員会(ASIC)などの金融ライセンスを持ち、新興ブローカーでありながらも高い信頼性を備えています。
さらに、XS.comが契約しているブローカー向け補償保険では、最大500万ドルまでの手厚い補償がなされるため、顧客資金の安全性は大手ブローカーに引けを取りません。
この記事では、XS.comの信頼性や安全性を示す金融ライセンスや、XS.comの補償保険について詳しく解説していきます。
XS.comは最大500万ドルの補償保険に加入
XS.com(エックスエス)は、ロイズ・オブ・ロンドンによる最大500万ドルまで補償される保険契約を締結しています。500万ドルの補償保険というのは海外FX業者の中でも高額で、大口ユーザーでも安心して取引できる環境が整えられています。
ブローカー向け補償保険の仕組み
XS.com(エックスエス)の場合、ロイズ・オブ・ロンドンとの保険契約は、ルネッサンスインシュアランスブローカーズという仲介を担う保険ブローカーを通して行われています。
ルネッサンスインシュアランスブローカーズの詳細
ルネッサンスインシュアランスブローカーズは、Insurance Companies Control Service (ICCS:キプロスの保険会社の規制および監督を行う機関)により認可される保険仲介ブローカーです。
XS.comを利用することで顧客資金は自動的に保険の補償対象となり、万が一XS.comの過失、怠慢、不正行為、サービスの不履行が原因で金銭的損失が発生した場合、民事賠償責任保険により、最大500万ドルまで補償されます。
保険証書の内容を確認
XS.com(エックスエス)の保険証書には、以下のような情報が記載されています。
XS.comの保険証書に記載されている項目
- 保険のタイプ:外国為替ブローカー向けの民事責任保険
- 被保険者:XS Ltd
- 保険期間:2023年10月10日から2024年10月9日まで
- 保険者:「Certain underwriters at Lloyd's」
- 補償限度額:一つの請求に対し最大500万USD
- 発行者:ルネッサンスインシュアランスブローカーズ
保険証書の記載内容からは、世界有数の専門会社ロイズ・オブ・ロンドンと契約された保険であること、また顧客の損失に対する補償内容の詳細を知ることができます。
個別に顧客資金保護のための補償保険に加入していること、また保険の契約会社が世界でも有数のロイズ オブ ロンドンであることや、破格の損失補償の金額も含め、保険の内容としては、ブローカーとしての信頼性を十分に高める要素といってもよいでしょう。
ロイズ・オブ・ロンドンとの保険契約
ロイズ・オブ・ロンドンとはイギリス議会制定法によって法人化された団体で、ブローカーおよびシンジケートを会員とするロイズ保険組合をいいます。ブローカーとアンダーライターを会員とする自治組織であり、その歴史は17世紀後半頃にまで遡ります。イギリスでは知らない者のいないほどの巨大保険組合で、ロイズが保険引受業者であること自体が、XS.comの信頼性向上に寄与しているといえるでしょう。
XS.comはグループで3つの金融ライセンスを保有
XS.com(エックスエス)グループの保有する金融ライセンスを確認していきましょう。XS.comは日本でのサービス実績が短いため、信頼性や安全性を判断するための材料としては、保有するライセンスが重要な指標となります。
金融ライセンス一覧
XS.com(エックスエス)が保有する金融ライセンスは、以下の通りです。
XSグループの保有ライセンス
XS Ltd | セーシェル金融サービス機構(FSA): SD089 |
XS Prime Ltd | オーストラリア証券投資委員会(ASIC): 374409 |
XS Markets Ltd | キプロス証券取引委員会(CySEC): 412/22 |
XS Ltd |
セーシェル金融サービス機構(FSA)
ライセンス番号「SD089」 |
XS Prime Ltd |
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)
ライセンス番号「374409」 |
XS Markets Ltd |
キプロス証券取引委員会(CySEC)
ライセンス番号「412/22」 |
一般的に金融ライセンスは、国の金融監督機関からFXブローカーへ発行される許認可および登録を指しています。
金融ライセンスを保有するブローカーは、金融監督機関による規制を受けます。「規制の厳格さ」などからXS.comの金融ライセンスの信頼性や安全性を判断すると以下のようになります。
金融ライセンスの信頼性
金融監督機関 | 信頼性・安全性 |
オーストラリア証券投資委員会(ASIC) | 高い |
キプロス証券取引委員会(CySEC) | 高い |
セーシェル金融サービス機構(FSA) | 低い |
オーストラリア証券投資委員会(ASIC) |
---|
信頼性・安全性が高い |
キプロス証券取引委員会(CySEC) |
信頼性・安全性が高い |
セーシェル金融サービス機構(FSA) |
信頼性・安全性が低い |
金融ライセンスによる規制内容を詳しく見ていきましょう。
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)
ASICには「XS Prime Ltd」として「SUITE 602, 65 YORK STREET, SYDNEY, AU-NSW 2000, Australia」に登記されています。
ASICのFXブローカーに対する規制内容は以下通りです。
ASICのFXブローカーに対する規制内容
レバレッジ制限 | 2021年3月から最大レバレッジは30倍に制限されています。 |
資本要件 | ブローカーは少なくとも1,000,000ドルの運営資金が必要です。 |
資金管理 | 顧客資金の分別管理および、ティア 1 銀行での管理が必要です。 |
顧客保護 | ゼロカットを義務付けています。 |
定期的な報告と監査 | ASIC規制のブローカーは特定の資本要件を満たし、顧客資金を分別管理し、定期的な財務報告を提出する必要があります。 |
レバレッジ制限 |
最大レバレッジは30倍に制限 |
資本要件 |
少なくとも1,000,000ドルの運営資金 |
資金管理 |
・顧客資金の分別管理
・ティア 1 銀行での管理 |
顧客保護 |
ゼロカットの義務 |
定期的な報告と監査 |
・特定の資本要件を満たす
・顧客資金を分別管理 ・定期的な財務報告の提出 |
以上の規制内容からもわかる通り、ASICの金融ライセンスは取得要件が厳格で信頼性や安全性の高い金融ライセンスです。
ゼロカットとは、レバレッジ取引においてトレーダーの口座残高がマイナスになってしまった場合に、マイナス分をブローカーが補填するシステムです。このシステムにより国内FX業者のような追加証拠金が発生せず、トレーダーは証拠金以上の損失を被ることがありません。したがってユーザーは想定以上の損失を被る事がなく、安心して取引できます。
キプロス証券取引委員会(CySEC)
CySECには「XS Markets Ltd」が登記されています。登記住所は「Φραγκλίνου Ρούσβελντ 247, Kτήριο B, 1ος οροφος, 3046, Λεμεσος, Κύπρος」で、キプロスのリマソールに位置しています。
CySECのFXブローカーに対する規制内容は、以下の通りです。
CySECのFXブローカーに対する規制内容
レバレッジ制限 | FXでは最大50倍、仮想通貨取引では最大2倍に制限されています。 |
資本要件 | ブローカーは少なくとも730,000ユーロの運営資金が必要です。 |
顧客保護 | ゼロカット、ICF(投資家補償基金)の加入を義務付けています。 |
透明性の確保 | 活動に関する報告を義務付け、EU規制に基づき透明性の促進を行っています。 |
レバレッジ制限 |
・FXは最大50倍
・仮想通貨は最大2倍 |
資本要件 |
少なくとも730,000ユーロの運営資金 |
顧客保護 |
・ゼロカットの義務
・ICF(投資家補償基金)加入の義務 |
定期的な報告と監査 |
・活動に関する報告の義務
・EU規制に基づき透明性の促進 |
CySECは新規ブローカーのライセンス申請に対する審査や、登録ブローカーの活動監視を徹底しており、取得には高額の資本要件が求められます。
また、最低4名の優れた実務経験を持つ取締役が必要であり、そのうち3名はキプロスに在住している必要があります。さらに、リスクマネージャーとコンプライアンススペシャリスト、およびキプロス在住の内部監査人も必要になることから、CySECの取得要件は厳格で、特に信頼性や安全性の高い金融ライセンスと言えるでしょう。
セーシェル金融サービス機構(FSA)
日本に向けてサービスを提供する「XS Ltd」は、「Office No. 13, Third Floor, Ebrahim Building, Victoria, Mahe, Seychelles」に登記されています。
FSAのFXブローカーに対する規制内容は、以下の通りです。
FSAのFXブローカーに対する規制内容
・セーシェル国内に法人を設立する必要があり、最低50,000ドルの資本金が必要です。
・法人には最低2名の株主と2名の取締役も必要です。
・セーシェル国内に適切なオフィスを設ける必要もあります。
・提出が必要な書類には、犯罪歴のない証明書やパスポートのコピーなどが求められます。
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以上のように、FSAのライセンスは比較的取得要件が緩く、信頼性や安全性という面では高くありません。
しかし、高いレバレッジや自由なサービス設計ができるというメリットがあります。日本向けアカウントの管理はXS Ltdで行われるため、 高いレバレッジや自由なサービス設計が可能です。
CySECとASICの取得難易度は高い
XS.com(エックスエス)の保有する金融ライセンスの中でも、CySECとASICは取得するのが難しいとされています。
金融ライセンスの取得時だけでなく、その維持にも様々な要件を満たすことが求められるため、これらのライセンスを保有している業者は一定の信頼性があると言ってよいでしょう。
XS.comの安全性を裏付ける3つのポイント
XS.com(エックスエス)は新興ブローカーであるため、安全性に対して疑念を持たれる方も多いでしょう。本章ではXS.comの安全性を裏付ける3つのポイントについて解説していきます。
補償保険と金融ライセンス
XS.com(エックスエス)は、世界的に展開している英ロイズ保険組合(ロイズ・オブ・ロンドン)という超大手の民事賠償責任保険プログラムに加入しています。
また、XS.comがグループで取得している取得難度の高いライセンスを見ても、国際的な金融業者として信頼を得るべき環境が整っているといえます。
FXブローカーとしては新興ですが関連他業種としての実績もあり、ライセンスと補償面に関しても確かな裏付けがあるということは、一定の安全性があるといえるでしょう。
インフラ投資による高いセキュリティ
XS.com(エックスエス)では顧客資金の安全性とセキュリティ保護を最優先事項としています。インフラへの投資と高度なセキュリティプロトコルの導入により、高水準の堅牢なセキュリティを維持しています。
XS.comでは、安全な取引を重視しており、顧客の情報と資金を保護するために強固な暗号化プロトコルを採用しています。
XS.comはもともとリクイディティプロバイダー(LP)としてサービス提供を行っていたため、高度なテクノロジーや専門知識を持ち合わせています。また、トップレベルの流動性プロバイダーへのアクセスも可能です。
リクイディティプロバイダ-(Liquidity Provider)は、「LP」とも略され、マーケットにおいて流動性を供給する業者のことです。為替市場では、大手銀行や金融機関がLPを務め、市場に流動性を供給します。この流動性により、トレーダーは安定した価格でいつでも取引を行うことが可能になります。
B2Bブローカーとしての実績
XS.com(エックスエス)グループは、2023年初頭に元ExnessのMohamad Ibrahim氏がCEOとして就任して以降、世界同時にB2Cとしてブローカー事業の展開をスタートさせました。
リテール向けブローカーとして発足してからはまだ日の浅い同社ですが、これまでXS Primeとして海外の機関投資家やヘッジファンド、その他の金融機関に流動性を提供してきた実績があります。
世界中で多くの企業を相手にLPとしてビジネスをしてきたXS.comには、一定の安全性があると言ってよいでしょう。
XS.comは新興ブローカーでありながらも信頼性が高い
XS.com(エックスエス)は、個人トレーダー向けのサービスを開始してからまだ間もないため、他社と比較すると知名度の低い海外FXブローカーです。しかし、グループで保有する金融ライセンスや実績を見ると、信頼性や安全性は高いと判断できます。
また、XS.comを率いるMohamad Ibrahim氏は中東北アフリカ(MENA)地域のリージョナルマネージャとしてExnessに大きく貢献していたことから、今後Exnessのようなサービス、あるいはExnessを超えるサービス展開に大きな期待が寄せられます。
Exnessのような優れた海外FX業者をお探しの方は、XS.comの利用を検討してみてはいかがでしょうか。レバレッジ制限に左右されない環境が、あなたのトレードとマッチするかもしれません。