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2022年3月28日、Land Prime(ランド プライム)は、レバレッジの改定や口座タイプの追加など大幅なリニューアルを行いました。
これまでのスタンダード口座、ECN口座のスペックが変更されたほか、2種類だった口座タイプは4種類に増え、より利用しやすくなりました。
また、特にインパクトのあった変更点が、「無制限レバレッジ」の導入です。無制限レバレッジを利用することで、少額な口座資金のトレーダーでも大きなサイズで取引可能です。
一方で、これまであった「Restart LPボーナス口座」の廃止や、リカバリーボーナスなどの提供停止など、終了したサービスもいくつか存在します。
当記事では、Land Primeのリニューアル内容の概要を解説していきます。
リニューアル内容の概要
Land Primeのリニューアル内容の概要を見ていきましょう。リニューアルにより変更されたのは以下の4点です。
- 口座タイプを2種類から4種類へ変更
- 口座のスペックが変更
- 最大レバレッジが従来の500倍から無制限へ変更
- 本人確認不要のエクスプレス口座を新設
4つの変更点を解説していきます。
口座スペックを変更・口座タイプを追加
Land Prime(ランド プライム)はスタンダード口座、ECN口座のスペックを大きく変更しました。また、これまで2種類だった口座タイプを4種類に増やしています。
スペックの変更
Land Primeでは、リニューアルに伴い元々あった「スタンダード口座」「ECN口座」のスペック変更を行っています。
旧スタンダード口座とリニューアル後のスタンダード口座のスペックは以下の通りです。
旧スタンダード口座 | スタンダード口座 | |
レバレッジ | 500倍 | 無制限 |
取引手数料 | 無料 | |
スプレッド | 0.9pip (EURUSD) | |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス | |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 | |
最低入金額 | 約30,000円(300ドル) | 約1,000円(10ドル) |
両建て取引 | あり | 可能(同一口座内) |
ボーナス | あり | なし |
板情報 | なし | あり |
マージンコール | 50% | 30% |
ロスカット | 30% | 0% |
旧スタンダード口座 | |
レバレッジ | 500倍 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.9pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 |
最低入金額 | 約30,000円 (300ドル) |
両建て取引 | あり |
ボーナス | あり |
マージンコール | 50% |
ロスカット | 30% |
スタンダード口座 | |
レバレッジ | 無制限 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.9pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 |
最低入金額 | 約1,000円 (10ドル) |
両建て取引 | 可能(同一口座内) |
ボーナス | なし |
マージンコール | 30% |
ロスカット | 0% |
旧ECN口座とリニューアル後のECN口座のスペックは以下の通りです。
旧ECN口座 | ECN口座 | |
レバレッジ | 200倍 | 最大1,000倍 |
取引手数料 | 0.35pip(3.5ドル) /ロット(片道) |
0.3pip(3ドル) /ロット(片道) |
スプレッド | 0pip (EURUSD) | |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀) | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 | |
最低入金額 | 約200,000円(2,000ドル) | 約100,000円(1,000ドル) |
ボーナス | なし | |
マージンコール | 50% | 30% |
ロスカット | 30% | 0% |
口座の通貨 | USD, JPY |
旧ECN口座 | |
レバレッジ | 200倍 |
取引手数料 | 0.35pip(3.5ドル) /ロット(片道) |
スプレッド | 0pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀) |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 |
最低入金額 | 約200,000円 (2,000ドル) |
ボーナス | なし |
マージンコール | 50% |
ロスカット | 30% |
口座の通貨 | USD, JPY |
ECN口座 | |
レバレッジ | 最大1,000倍 |
取引手数料 | 0.3pip(3ドル) /ロット(片道) |
スプレッド | 0pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 |
最低入金額 | 約100,000円 (1,000ドル) |
ボーナス | なし |
マージンコール | 30% |
ロスカット | 0% |
口座の通貨 | USD, JPY |
それぞれの変更点を解説します。
スタンダード口座の主な変更点
スタンダード口座の主な変更点は以下の通りです。
- 最大レバレッジを500倍から無制限へ変更
- ロスカット水準を30%から0%へ変更
- マージンコールを50%から30%へ変更
- 最低入金額を3万円から1,000円へ変更
これまで500倍だった最大のレバレッジが無制限に変更され、海外FX業者の中でも特にハイレバレッジを利用可能なブローカーとなりました。
また、Land Primeは証拠金によってレバレッジに制限がかかりますが、これまで500倍のレバレッジに規制されていた証拠金残高でも2,000倍のレバレッジが利用可能になりました。
さらに、ロスカット水準が0%に変更されたことで、より大きな含み損に耐えられるようになるなど、全体としてハイレバレッジを使いやすいような変更が加えられています。
ロスカット水準とは、ロスカットを行うための基準となる、証拠金維持率のことです。証拠金維持率はMetaTrader4/MetaTrader5のツールボックスで確認することができます。ロスカット水準が0%の場合、有効証拠金が0になった際にロスカットされます。
最低入金額は、元々は3万円と海外FXのスタンダード口座タイプの中では高めでしたが、今回1,000円に変更されました。これにより少額からトレードが始めやすくなっています。
ECN口座の主な変更点
ECN口座の主な変更点は以下の通りです。
- 最大レバレッジを200倍から1,000倍へ変更
- 取引手数料が片道1ロット0.35pipsから0.3pipsに変更
- ロスカット水準を30%から0%、マージンコールを50%から30%へ変更
- 取引可能銘柄にエネルギー、インデックスが追加
- 最低入金額を20万円から10万円へ変更
ECN口座の最大レバレッジは200倍から1,000倍に変更されました。ロスカット水準もスタンダード口座同様0%に変更されているため、より大きな含み損に耐えることができるようになっています。
取引手数料は、取引手数料が片道1ロット0.35pipsから0.3pipsに変更され、従来よりも取引コストを抑えることができます。
また、これまでECN口座ではFX、貴金属(金、銀)のみ取引可能でしたが、リニューアル後はエネルギー、インデックスが取引可能銘柄に追加されました。
最低入金額は20万円から10万円に下げられ、取引開始のハードルが下がりました。それでもまとまった資金の入金が必要となるため、ECN口座はスタンダード口座よりも経験者向けの口座タイプといえるでしょう。
口座タイプの追加
今回のLand Primeリニューアルによって以下の口座タイプが追加されました。
- プライム口座
- イスラミック口座
プライム口座 | イスラミック口座 | |
最大レバレッジ | 無制限 | |
取引手数料 | 無料 | |
スプレッド | 0.5pip (EURUSD) | 0.9pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス | |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 | |
最低入金額 | 約30,000円(300ドル) | 約1,000円(10ドル) |
両建て取引 | 可能(同一口座内) | |
最低取引量 | 0.01ロット | |
最大取引ロット数 | 30ロット | |
最大保有ロット数 | 100ロット | |
ボーナス | なし | |
マージンコール | 30% | |
ロスカット | 0% | |
口座の通貨 | USD, JPY |
プライム口座 | |
最大レバレッジ | 無制限 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.5pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 |
最低入金額 | 約30,000円 (300ドル) |
両建て取引 | 可能(同一口座内) |
最低取引量 | 0.01ロット |
最大取引ロット数 | 30ロット |
最大保有ロット数 | 100ロット |
ボーナス | なし |
マージンコール | 30% |
ロスカット | 0% |
口座の通貨 | USD, JPY |
イスラミック口座 | |
最大レバレッジ | 無制限 |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 0.9pip (EURUSD) |
取扱い銘柄 | FX、貴金属(金、銀)、エネルギー、インデックス |
取引プラットフォーム | MetaTrader4/5 |
最低入金額 | 約1,000円 (10ドル) |
両建て取引 | 可能(同一口座内) |
最低取引量 | 0.01ロット |
最大取引ロット数 | 30ロット |
最大保有ロット数 | 100 ロット |
ボーナス | なし |
マージンコール | 30% |
ロスカット | 0% |
口座の通貨 | USD, JPY |
それぞれの詳細を解説します。
プライム口座が新設
新設された1つ目の口座タイプは「プライム口座」です。プライム口座は以下の特徴を持ちます。
- スプレッドがスタンダード口座とECN口座の中間
- 取引手数料無料
- 最低入金額3万円
プライム口座のスプレッドは、スタンダード口座より狭く、ECN口座より広いという特徴があります。
口座別ユーロドルのスプレッド
ECN口座 | 0.0pips |
プライム口座 | 0.5pip |
スタンダード口座 | 0.9pips |
また、取引手数料は、スタンダード口座と同じで無料です。最低入金額は3万円とスタンダード口座の1,000円よりも最低入金額が高めに設定されていますが、ECN口座の10万円よりは低い金額です。
スタンダード口座とECN口座の中間のスペックを持つプライム口座の追加により、段階的な口座の使い分けがしやすくなったといえるでしょう。スタンダード口座で海外FX取引に慣れた後、プライム口座を経てECN口座に挑戦するといった使い方もできます。
イスラミック口座が新設
新設された2つ目の口座は、イスラム教徒向けの「イスラミック口座」です。イスラミック口座は、口座開設の際にイスラム教徒の証明書が必要となります。
スペックはスタンダード口座と同等ですが、イスラム教では宗教上の理由から金利に該当するスワップポイントを受け取ることができないため、イスラミック口座はスワップフリー口座です。
スワップフリーは魅力的ではありますが、イスラム教徒のみ利用可能なため、誰でも使えるような口座タイプではありません。
最大レバレッジが従来の500倍から無制限へ変更
Land Prime(ランド プライム)は、今回のリニューアルで最大レバレッジを、従来の500倍から無制限に引き上げました。無制限レバレッジが利用可能なのは、ECN口座を除く全口座です。
ただし無制限レバレッジには取引銘柄の制限があり、マイナー通貨ペア、エキゾチック通貨ペア、CFD銘柄では利用できません。
Exnessの無制限レバレッジと比較
無制限レバレッジといえば「Exness(エクスネス)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際、今回導入されたLand Primeの無制限レバレッジはExnessの無制限レバレッジと利用条件やレバレッジ制限などが非常に似ています。
ここからは、Land Primeの無制限レバレッジとExnessの無制限レバレッジのスペックを比較してみましょう。
無制限レバレッジの利用条件
無制限レバレッジの利用条件をLand PrimeとExnessで比較してみます。
Exness | Land Prime |
|
|
Exness |
|
Land Prime |
|
Exnessでは全ての口座で無制限レバレッジの利用が可能であるものの、トレード回数、累計のロット数の取引条件が存在します。特に無制限レバレッジの恩恵を受けられる少額トレーダーにとっては、5ロットは少しハードルの高い条件となります。
一方、Land Primeの無制限レバレッジの条件は、口座の証拠金が$1,000未満であることのみです。無制限レバレッジ利用のハードルはLand Primeのほうが格段に低いといえるでしょう。
時間による制限
Land PrimeとExnessの無制限レバレッジは同様の場面で制限が課されます。 具体的には以下の通りです。
- 重要な経済ニュース発表される15分前から発表後の5分間
- FX市場がクローズする3時間前からオープン後2時間
上記の時間帯に新規注文をする場合、レバレッジが200倍まで制限されます。なお、これらの制限はいずれも新規ポジションに対する制限であって、既存のポジションに対する制限ではありません。
口座残高による制限
Land PrimeとExnessでは、どんな口座資金でも無制限のレバレッジを利用できるわけではなく、段階的なレバレッジ制限を設けています。
有効証拠金残高ごとの最大レバレッジ
有効証拠金残高 | Land Prime | Exness |
999ドルまで | 無制限 | |
4,999ドルまで | 2,000倍 | |
5,000ドル〜 29,999ドル |
1,000倍 | |
30,000ドル~ 199,999ドル |
500倍 | |
200,000ドル~ | 500倍 | 200倍 |
199,999ドルまでは同じ制限が設けられていますが、口座残高200,000ドル以上になるとLand Primeの方が制限が厳しくなります。
とはいえ、口座残高200,000ドル以上になれば、レバレッジが小さくても大きな資金を動かせるため、障壁になることはそれほど多くないかもしれません。
本人確認不要のエクスプレス口座を新設
Land Prime(ランド プライム)では、本人確認不要で取引ができる「エクスプレス口座」を新設しました。
これまで、Land Primeで取引をするために、入金の際に本人確認という手順が必要でしたが、エクスプレス口座の登場により、Land Primeを手軽に試せるようになっています。
エクスプレス口座の口座開設に必要な時間はわずか1分程度で、すぐに入金して取引を開始することが可能です。
なお、エクスプレス口座には使用期間、入金限度、口座タイプなどの制限があります。
エクスプレス口座の詳細
エクスプレス口座の詳細は以下の通りです。
使用期間 | 1ヶ月 |
入金限度額 | 30万円 |
口座スペック | スタンダード口座と同等 |
エクスプレス口座の使用期間は1ヶ月が設定されており、入金できる限度額は30万円です。
使用期間が終了する前に本来必要な本人確認書類と住所確認書類の両方を提出することで、スタンダード口座として同じ口座の利用を続けることができます。
エクスプレス口座の基本的なスペックはスタンダード口座と同じです。スプレッドは広めに設定されていますが、取引手数料が無料で少額から入金できるため、まさにお試しに向いた口座タイプといえるでしょう。
エクスプレス口座は、口座開設後に自動的にMT5口座が作成されます。なお、エクスプレス口座はMT5のみ利用可能です。Land PrimeでMT4を利用する場合は、本人確認をする通常の口座タイプを作成する必要があります。
エクスプレス口座の開設手順
エクスプレス口座の開設方法は以下の通りです。
手順1
Land Prime公式ページを下にスクロールしますと「エクスプレス口座開設」がありますので、クリックします。
手順2
エクスプレス口座開設ページで必要事項を入力し、「口座開設」ボタンをクリックします。
1名前 | 例)taro |
---|---|
2苗字 | 例)kawase |
3生年月日 | 例)1980-1-1 |
3メールアドレス | 例)kawase@example.com |
3携帯電話番号 | 例)9012345678 ←SMSによる認証が必要になります。 |
3国籍 | 例)日本 |
終了したサービス
口座タイプの追加やレバレッジの引き上げなど取引環境を大きく改善した一方で、今回のLand Prime(ランド プライム)のリニューアルで終了したサービスも存在します。
具体的には以下の通りです。
- Restart LPボーナス口座の廃止
- リカバリーボーナスの停止
入金の際に100%入金ボーナスを最大50万円に達するまで受けとることができた「Restart LPボーナス口座」が今回のリニューアルに伴って終了しました。
また、Land Primeの設定していた救済システム「リカバリーボーナス」も停止しています。
リカバリーボーナスは、新規口座開設したスタンダード口座で発生したロスカット際、初回入金額の5%がボーナスとして付与されるというものでした。
ボーナスをなくすかわりに、スプレッドなどの取引環境に注力していくという方針のようです。
リニューアルにより使いやすくなったLand Prime
今回のリニューアルにより、Land Prime(ランド プライム)は口座タイプの追加やレバレッジの緩和、簡易的な口座タイプの追加により選択肢が広がり、使いやすさが大きく増しました。
口座タイプの追加によってあらゆる幅広いトレーダーが利用しやすくなったほか、「無制限レバレッジ」を利用すれば口座資金のない方でも大きな取引が可能です。
また、新設されたエクスプレス口座を利用すれば、本人確認なしですぐにLand Primeでの取引を体験することができます。
日本ではあまりメジャーな海外FX業者ではないLand Primeですが、今回のリニューアルを機に、Land Primeでのトレードを視野に入れてみてはいかがでしょうか。