話題のニュース

GEMFOREX(ゲムフォレックス)が2021年8月に金融ライセンスを取得して注目されています。
GEMFOREXは、最大2万円の新規口座開設ボーナス(未入金ボーナス)や最大1,000倍のレバレッジなどのサービスでユーザーから評判がいい一方で、金融ライセンスの未所持によって不信感を持たれることも少なくありませんでしたが、今回モーリシャス金融ライセンスを取得したことにより、信頼性が増しました。
金融ライセンスを取得するまでの近年におけるGEMFOREXの状況を振り返ると共に、海外FX業者として使いやすいかどうか検証しました。
「GEMFOREXを使ってみたいけど、信頼性に不安がある」という方はぜひこの記事を読んでくださいね。
GEMFOREXがモーリシャス金融ライセンスを取得!
GEMFOREXは、日本で人気のある海外FX業者でありトレーダーの中で良く知られている存在感のある会社です。
2021年8月に、会社の所在地をニュージーランドからモーリシャス共和国に移し、モーリシャス金融ライセンスを取得しました。
GEMFOREXの会社概要
GEMFOREXは、Lindholm Capital Ltdという運営会社が母体です。現在は、モーリシャス共和国に本社を移してモーリシャス金融ライセンスを取得しています。また、サポートセンターをベトナムに置き、アジア諸国を中心に世界的にサービスを展開しています。
BestBroker賞を連続で受賞したり、楽天リサーチで「金融業界関係者が選ぶFX会社」として下記の3冠に輝くなど、業界内でも高く評価され、その実績を認められているFX運営会社です。
- 金融業界関係者が選ぶ初めてのFXに安心だと思うFX会社第1位
- 金融業界関係者が選ぶサポートが丁寧だと思うFX会社第1位
- 金融業界関係者が選ぶ入出金の対応が早いと思うFX会社第1位
モーリシャス金融ライセンスとは?
モーリシャス共和国、と聞いて、地図上でどこにある国なのかイメージできますか?
モーリシャス共和国は、国際金融の経由地として金融業界では知られているインド洋に浮かぶ島国です。アフリカ大陸の東側に位置しています。
GEMFOREXが2021年8月に取得したモーリシャス金融ライセンスは、FSC(モーリシャス金融サービス委員会)によって法的な根拠を元に発行されるライセンスです。
FSCは2001年に設立され、金融サービスの分野における事業活動に定められた法律(金融サービス法、証券法、保険法、民間年金制度法)に沿った活動をしているか認可、規制、監視、監督している機関です。
本ライセンスは、金融サービスの各分野ごとに細かくガイドラインが設定されており、法律的根拠や監視・監督機能もあることから信頼できる金融ライセンスであると言えます。
FSCの公式HPには設立目的として「健全で競争力のある金融サービスセンターとしてのモーリシャスの持続的な発展に取り組む国際的に認められた金融監督者になること」というビジョンが掲げられています。国際的な基準の金融サービスへの意識の高さが伺えます。
海外FX業者が持つ金融ライセンスに注目しよう!
金融ライセンスとは、金融関係の事業を行うための審査で一定基準をクリアした業者に発行される営業許可書です。世界各国に発行する機関がありますが、発行元によって審査の基準が異なることで、どの機関の金融ライセンスを取得しているかが海外FX業者の信頼度の基準になっているという一面があります。
審査は、主に以下のような基準で行います。
- 入出金のスムーズさ
- 取引環境
- 資産管理体制
- 経営状態
- 個人情報の取り扱い
FX業者を選ぶ時には、金融ライセンスを取得しているか、またはどんな金融ライセンスをもっているのか、という点を信頼度の基準として選んでみましょう。
モーリシャス金融ライセンス取得までの経緯
今では、人気のある海外FX業者として有名なGEMFOREXですが、2010年の創業当初はFX自動売買ソフト(EA)の無料提供サービス「ゲムトレード」を運営していました。
当時、日本では無料のEA配布をしている会社は少なく、高額なEA販売が主流でした。そのため、瞬く間に認知されるようになり「FX自動売買と言えばゲムトレード」とまで言われるようになりました。EA提供サービスの業界トップとも言える華々しい経緯からFXブローカーとしてのサービスを始めたのです。
2013年10月には無料のFXミラートレードサービスを提供し、2014年にFXトレードの環境を提供する運営会社であるGEMFOREXとしてのサービスを開始しました。
もともとはライセンス未所持で酷評を受けていた
FX自動売買ソフト(EA)の提供から始まったことが原因かは分かりませんが、GEMFOREXはサービス提供当初から2019年まで金融ライセンス未所持で営業していました。
しかし、酷評を受けた理由はそれだけではなかったようです。
もう一つの理由は、日本の金融庁からの警告を受けたことです。
日本の金融庁が発行する金融ライセンスは基準が厳しく、海外FX業者の特徴としてよく挙げられるサービス「最大レバレッジ1,000倍」といった25倍以上のレバレッジを規制しています。また、ボーナス提供も禁止されているのです。
そのため、有名無名問わず、多くの海外FX業者は日本の金融ライセンスを取得せずに日本へのサービスを提供しているので警告を受けています。
しかしそれは、GEMFOREXに限らずほとんどの海外FX会社が受けているので、実はそこまで問題ではありません。2019年には「GEMFOREXが破綻する」という噂がネット上に出回ったようですが、完全にデマでした。
金融ライセンスの未所持に加え、金融庁からの警告を受けたことが知られたことによってユーザーから不信感を持たれていました。不信感から必要以上に警戒されていた面もあるのではないでしょうか。
2019年にニュージーランドのライセンスを取得も...
2019年、GEMFOREXはニュージーランド証券投資委員会が発行しているFSPという金融事業許可証を取得して、信頼回復に努めましたが、結果的にそれだけでは信頼回復には繋がりませんでした。
なぜなら、GEMFOREXが取得した金融事業許可は「金融ライセンス」とは言えないものだったからです。
ニュージーランド政府が事業を運営することを認めるNZFSPR (Financial Service Providers Register)という単なる許可証であり、事業を監視・監督する機能や審査の基準が厳しいものではなかったのです。
さらに、NZFSPRの許可証だけではニュージーランド在住者へのサービスを提供できないということも明らかになり、さらなる不信すら招いてしまったと言えるでしょう。ニュージーランドにはFMA(Financial Markets Authority-New Zealand)という厳しい基準のある金融ライセンスがありますが、GEMFOREXは取得していませんでした。
モーリシャスに移転でサービス拡大に狙いか
2021年8月にモーリシャス金融ライセンスを取得し、ようやく金融ライセンスの取得を実現したGEMFOREXですが、今後の運営方針は明らかではありません。
運営から8年目にして初めて金融ライセンスを取得した理由も明らかにはされていませんが、アフリカ大陸への進出を狙っているという噂があります。
実際に、GEMFOREXはこれまで日本を中心としたアジア圏での活動がメインでしたが、アフリカ大陸に近いモーリシャスに拠点を移したことで、より積極的なグローバルビジネスへの市場拡大の意図を感じます。
日本での信頼を増すためにも、さらなる金融ライセンスの取得やサービスの向上に期待したいですね。
GEMFOREXの安全性
GEMFOREXは経営陣の約半数が日本人であり、スタッフの半数も日本人と言われています。HPにも「メイドインジャパン」とロゴマークに記されているように、海外FX業者でありながら日本での運営は信頼性に足るものと言えます。
実際に、8年の運営実績があり、口座開設数は50万口座以上と日本で業界トップ水準のユーザー数です。
ここでは、資産管理方法とサービスの点からGEMFOREXの安全性をみてみましょう。
信託保全は行っておらず分別管理のみ
GEMFOREXは「分別管理」でトレーダーの資金を管理しています。
分別管理とは、トレーダーが入金した資金を運営会社の自己資金と明確に分けて管理する方法です。口座を分けてトレーダーの資金を明確にしている点は安全に見えますが、万一運営会社が破綻した場合にその口座の資金がトレーダーに全額返還される保証はありません。
一方で、信託保全という方法がありますが、トレーダーの資金を信託銀行に信託することで万一FXの運用会社が破産した場合、信託銀行が信託保全している金額をトレーダーに返還する仕組みがあります。分別管理と比較すると、より守られている資金管理方法と言えるでしょう。
また、分別管理の方法を採用している業者の中でもXMなどはトレーダーの資金を守るための保険に加入していることを公表していますが、GEMFOREXは保険への加入などの資金保全策はないようです。
ただし、現時点では海外FX業者の多くは分別管理を採用しており、信託保全している業者はごく一部です。また、信託保全をしているといっても全額を保全するわけではなく、一部信託保全といって補償金額に上限を設けられているケースがほとんどです。
GEMFOREXの資産管理は安全?
ブローカー選びにおいて最重要となる資産管理の安全性。実際、GEMFOREXにもよく質問が送られているようで、公式サイトに掲載されている「GEMFOREXのよくある質問(FAQ)」のページに以下の回答が明記されています。
「海外FXが初めての方にとって非常に気になる所ですね。当社は、お客様が安心してトレードライフをお送り頂く為、お客様の運用資金と同額の資金を分別保管し、万が一の備えとして、大切に守る事を約束しております。また、万が一、証拠金残高がマイナスになってしまった場合も追証が発生する事は一切ございませんので海外FX初心者の方にとっても安心してご利用頂けます。」
つまり、常に顧客資金を全額返還できるだけの資金を確保しており、ある顧客の資金を別の顧客の利益に充てるような自転車操業はしていないということです。資産管理には細心の注意を払っていると思いますが、それでも心配だという方はまずは少額で運用してみるのもいいでしょう。
資金力やサービス水準は業界トップクラス
金融ライセンスを持っていないことでの不信感については目立つGEMFOREXですが、サービスに対する悪評は聞こえてきません。
入出金への対応の評判は高く、悪質な出金拒否などは過去に例がありません。
GEMFOREXは損失補填についても、定評があるようです。サーバーがダウンしたり、なにかしらの業者のミスによって損失が発生した場合、「損失補填」の対応を行うことになります。しかし、この対応が業者によって大きく異なるのです。2016年にネットワーク障害が生じた時には、メールでの問い合わせにて損失補填に迅速に応じたという実績があります。
トレーダーに誠実に対応してくれる姿勢があるのは好感がもてますよね。
また、日本におけるサポート体制が万全に整っていることも高く評価されています。GEMFOREXには日本人スタッフが多数在籍しており、日本時間で平日の10時から17時まで、日本語でチャットとメールによる問い合わせが可能です。
口座の開設数は、521,617口座(2022年1月14日時点)と業界トップ水準であり、1日の入金額などをHPに記載することで、透明性の高さもアピールしています。
潤沢な資金力
GEMFOREXには、相当な資金力があることが伺えます。
2019年7月よりマニー・パッキャオ氏を、2021年12月よりデビッド・ベッカム氏をアンバサダーに任命しました。世界中でトップクラスの知名度を誇る有名人をアンバサダーに任命するにはかなりの資金がなくてはできないことです。
迅速な対応ができるということで評価をあげているGEMFOREXですが、潤沢な資金力があるからできることではないでしょうか。
また、資金が潤沢であれば取引環境の改善も期待が持てます。例えば、2022年1月に、GEMFOREXでは次世代プラットフォームのMetaTrader5(MT5)がリアル口座に導入されました。
今後もトレーダーを喜ばせるアップデートを次々と実行してくれることでしょう。
金融ライセンスを取得したGEMFOREXの今後に注目!
GEMFOREXは、2010年に創業開始してから、FXのEAによるトレードを広め、トレーダーの環境をよくするためにサービスの改善を常に行ってきた歴史があります。
今は金融ライセンスが1つで、分別管理のみ、と客観的にみると弱い面もありますが、口座開設数やボーナス、レバレッジなどのサービスの観点からみたらすでに業界トップの水準にあることが分かります。
HPでは「全ては最高の投資環境をお届けするために」という企業理念を掲げていることから、トレーダーとの信頼関係を築くための努力を続けていこうと姿勢が見られます。
さらなる金融ライセンスの取得やサービスの拡充を期待したいですね。今後もGEMFOREXの動向に注目していきましょう。