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ASIC、バイナリーオプション・CFD規制策案を公表

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DATE2019.08.23

ライセンス・規制

ASIC、バイナリーオプション・CFD規制策案を公表

ASIC

徹底した個人投資家の保護を実践する方針

オーストラリア証券投資委員会(本社:Level 5, 100 Market Street, Sydney, NSW 2000 Australia[1])【以下、ASICと称す】が、個人投資家保護を目的として、バイナリーオプションの禁止及びCFDの取引制限に関する規制策案を公表した。[2]

オーストラリアにおいては、過去2年間と比較してバイナリーオプションとCFDを取引する投資家数が2倍の100万人に拡大しており、その内99%がオフショア市場を拠点にする個人投資家だという。また、2018年と2019年初頭にはこれらの商品が6億7,500万回取引され、取引金額は29億ドルにも上ったようだ。ASICは2017年からの顧客取引を分析した結果、バイナリーオプション、CFD、FX取引を行った投資家の内、それぞれ80%、72%、63%が損失を被ったことが明らかになった。加えて、オーストラリア当局は最大レバレッジ500倍などのハイレバレッジサービスを提供するCFDや、継続的に損失する可能性が高いバイナリーオプションは、個人投資家のニーズ・経験とミスマッチした商品であり、甚大な損失をもたらす懸念があるとみている。

新規制策案の公表に際し、ASICの委員長を務めるCathie Armour氏は以下のようにコメントしている。

我々は長年に亘り、個人投資家を保護すべく、取り得る様々な政策を用いてバイナリーオプションとCFDを積極的に規制して参りました。しかしながら、依然としてこれらの商品取引は個人投資家が甚大な損失を被る可能性があると懸念しております。バイナリーオプションはギャンブルと商品性が似通っており、何ら経済的価値を生み出さないと考えており、バイナリーオプション取引を完全に禁止する決断を下しました。

ASIC Commissioner Cathie Armour - ASICより引用

また、ASICでは店頭CFDの取引制限に関する規制策案も公表しており、各ブローカーに対し、強制ロスカットやゼロカットシステムの適用、レバレッジ制限、一定の取引インセンティブの提供禁止、プライシングや執行、費用、リスクなどの透明性確保を求める模様である。同規制策案のフィードバック期間は2019年10月1日までと定められていることから、ブローカー各社にとっては、早急に規制対応を図る必要がありそうだ。

official release 2019.08.23

出典元:

ニュースコメント

事業再構築を迫られる豪州拠点のブローカー

豪州はリテールFX取引が拡大傾向にあるものの、ASICがハイレバレッジを活用したエクスポージャーの大きさが問題であると指摘したことを受け、今回のバイナリーオプションの禁止及びCFDの取引制限に関する規制策案の公表に繋がったとみられる。そのため、ASICが課題を挙げた後に規制策を導入するという流れに変わりはない。また、同局はその他にも豪州を拠点とするブローカーに対し、海外顧客サービスを停止するよう圧力をかけており、ACY Securitiesが中国人顧客口座を閉鎖するなど、同局の規制策がブローカーの海外戦略に大きな影響を及ぼしている。更に、ASICは新規制策を2021年から適用開始する見通しでもあり、ブローカーは早急にビジネスモデルの転換を図らざるを得ない状況に追い込まれている。ASICが規制強化の手を緩めることはないと予想されることから、ブローカー各社が新たな収益源をどこに求め、如何なる活路を見出すか今後打ち出される戦略に注目したい。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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