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オーストリア金融市場庁、ESMA新規制策を恒久化させる意向

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DATE2019.05.14

ライセンス・規制

オーストリア金融市場庁、ESMA新規制策を恒久化させる意向

ESMA, FMA

新たな独自規制策を5月30日から適用する見通し

オーストリアの金融監督当局であるオーストリア金融市場庁(Financial Market Authority)【以下、FMAと称す】が、欧州証券市場監督局(European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】のバイナリーオプション取引の禁止とFX及びCFD取引のレバレッジ制限などに関する新規制策を恒久化させる意向であることが明らかになった。

FMAは、ESMAが2018年8月に導入した新規制策を一部修正した独自の規制案をESMAに提出しており、2019年5月13日、ESMAが正式にFMAの規制案に賛同する旨の意見書を公表した。[1]これを受け、FMAは5月30日よりESMAの一時的措置を恒久化させる新たな規制策を適用する見通しでいるという。なお、バイナリーオプション及びCFD取引に関して、オーストリアの規制案は欧州の規制措置からの迂回を試みる取引行為を明確に禁止する意向はないものの、それ以外の項目についてはESMAの新規制策と同様の措置を講じるとのことである。更にCFD取引に関しては、ESMAの新規制策の内リスクに関する警告部分を数か所微修正した上で適用させると共に、仮想通貨の定義を加えたという。

FMAによる新たな規制策の導入は、ESMAの一時的な新規制策の恒久化を図る最新の事例ではあるが、既にオランダ金融市場庁(Authority for the Financial Markets)が永続的なCFD取引規制策を導入している他、ドイツ連邦金融監督局(Die Bundesanstalt für Finanzdien Stleistungsaufsicht)やフランス金融市場庁がESMAの新規制策を恒久化させる意向を示している。また、ブレグジット動向を見据える英国行動監視機構(Financial Conduct Authority)は、永続的なCFD取引規制策を導入すべく、2019年夏にFCAはCFD規制策の最終版を発表する見通しだ。なおFCAは基本的にESMAの新規制策を踏襲するものの、ESMAが規制から除外している証券化商品も対象にした新規制策を組み込んだ英国法の導入を検討している模様である。

欧州全域を管轄とするESMAを始め、欧州各国の規制当局がバイナリーオプション及びCFD取引に関する規制策の恒久化を粛々と進めている。今後も規制強化の流れは続くものと予想され、ブローカーにとってはグローバルベースで機動的に事業の再構築を推し進めると共に、レグテック(フィンテックを活用した規制対応に関する課題解決を図る技術)の効率的な活用を図るなど、押し寄せる規制の波に柔軟に対応する必要がありそうだ。

official release 2019.05.14

出典元:

ニュースコメント

規制強化の影響を如実にうけるEU地域のブローカー

ESMAによる永続的なCFD取引に関する規制策の導入要請の後、EUの経済大国であるフランスの監督当局が新規制策の導入を発表したことは、EU各国において規制強化の流れを加速させる要因として注目された。今回FMAがバイナリーオプション及びCFD取引に関する規制策の恒久化を発表したことにも、少なからず影響を与えているといえよう。バイナリーオプションについては、投資詐欺による被害総額が問題視されていることもあり、規制策の強化が顧客保護に繋がることが期待できる。しかし実際にEU各国を拠点とするブローカーにおいては、これまでと同様自由な取引環境を求めて、ESMAによる規制の影響を受けないスイスにトレーダーが押し寄せるなど、顧客の流出が止まらない状況も続いているという。そんな中、ブローカー各社はレグテックの有効活用だけでなく、顧客のコスト削減、利益拡大に繋がるような革新的なサービスの提供が求められており、中には取引手数料を無料化するブローカーもでてきている。欧州の目まぐるしい状況に、今後ブローカーはどのように対処していくのか注目していきたい。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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