Select Language

アリババ傘下のアントグループ、上海・香港証券取引所での上場を延期

アリババ傘下のアントグループ、上海・香港証券取引所での上場を延期

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
アリババ傘下のアントグループ、上海・香港証券取引所での上場を延期

update 2021.08.31 15:31

ジャック・マー氏の発言を巡って当局が指導

上海証券取引所(Shanghai Stock Exchange)【以下、SSEと称す】と香港証券取引所(本社:8/F, Two Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong[1])【以下、HKEXと称す】は、11月5日に予定していた中国最大のeコマース運営会社であるAlibaba【以下、アリババと称す】傘下の決済プロバイダーAnt Group(本社:Z Space, No. 556 Xixi Road, Hangzhou, China[2])【以下、アントグループと称す】の上場を一時延期することを公表した。[3]

SSEによると、アリババの創設者であるジャック・マー氏の発言を巡って、金融当局が聴取を実施していたことが影響し、追加情報の開示が必要になったという。現状、今後の上場の時期については明らかになっていない。アントグループは、グローバル投資家の間で高い注目を集めており、上海と香港での新規株式公開(IPO)により過去最大規模となる345億ドルの資金を調達する見通しだったという。

先月、アントグループはアントチェーン(AntChain)と呼ばれるブロックチェーンネットワークに基づく複数の商品提供を開始した他、中小企業(SME)向けのブロックチェーンプラットフォームであるオープンチェーン(OpenChain)をリリースした。その他、同社はバーチャルバンキングであるアントバンク(Ant Bank)を通じたレンディングサービスを開始している。同社は、これらデジタルイノベーションや研究開発に調達資金を充てると共に、ブロックチェーン技術を活用したクロスボーダー決済ソリューションの提供を強化する計画であったため、今回の上場延期は大きな痛手となる。

SSEとHKEXへの上場を巡る、アントグループと金融当局の動向には今後も注視していきたい。

release date 2020.11.04

出典元:

ニュースコメント

市場でのプレゼンスが拡大するフィンテック企業

アントグループは、10億人のユーザーと8,000万社のマーチャントを抱える中国最大のデジタル決済プラットフォームであるアリペイ(Alipay)を運営している。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックをきっかけに様々な業界でデジタルシフトが進む中、アントグループやスクエア(Square)などのフィンテック企業の時価総額が伝統的金融機関に伍するまでに拡大している。また、その他のフィンテック企業も市場での存在感を高めている状況だ。例えば、2007年に設立され既に1,500万人以上の顧客基盤を誇るeToroはステーキングサービスを開始した他、直近ではラグビーオーストラリア代表と提携するなど、グローバルにコーポレートブランドの向上を図っている。またペイパルが仮想通貨の取り扱いを開始した他、レボリュートは米国で銀行ライセンスを申請する意向を示し、積極的に業容拡大を模索している。世界中の多岐にわたる業界でフィンテックの活用が進む中、金融サービスプロバイダー各社が利便性の向上に寄与する革新的なソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2020.11.04

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
New
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
New
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル