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リフィニティブ、グローバルサステナブル戦略を公表

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update 2021.08.31 15:33
リフィニティブ、グローバルサステナブル戦略を公表

update 2021.08.31 15:33

15年以上にわたりESG関連データやソリューションを提供

金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[1])【以下、リフィニティブと称する】は4月22日、ESG(環境、社会、ガバナンス)データや関連情報を活用し、気候変動問題に取り組むコミットメントを示したグローバルサステナブル戦略を公表した。[2]

リフィニティブはこれまで、国際連合(United Nations, UN)【以下、国連と称す】が提唱する持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)【以下、SDGsと称す】の達成に向けた取り組みとして、環境と社会的インパクト、サステナブルソリューションという3つの誓約にコミットしてきた。同社は2020年末を目標期日とするカーボンニュートラルを既に達成したほか、地域レベルで再生可能エネルギーを100%使用しており、更に長期的視点に立った持続可能な事業モデルの確立に向けて、より広範に温室効果ガスの年間排出量を削減する取り組みを推進していく方針だ。

地球環境を守るために行動する日として考案されたアースデイ(Earth Day)の4月22日、リフィニティブは環境へのコミットメントに関する今後の戦略を示した。同社は、環境問題への取り組みの一環として、SBT(Science Based Tragets)イニシアチブに基づき、温室効果ガスの削減目標を設定している。また、国連の各機関や業界団体、NGOなどがグローバルに協調し、世界の気候変動を1.5℃に抑えるイニシアチブであるBusiness Ambition For 1.5℃に署名する意向であるという。

更に、リフィニティブは気候変動リスクに関する財務情報を、気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures, TCFD)の提言に基づいて報告するという。また同社は、国際的なNPO法人であるCDPと連携し、再生可能エネルギーの100%使用を目標とするイニシアチブであるRE100にも加盟するという。これらの取り組みを実践することで、リフィニティブはSDGsの達成に向けてコミットすると共に、環境改善のモニタリング測定と説明責任を果たす意向である。

気候変動への取り組み強化に際し、リフィニティブのCEOであるDavid Craig氏とRE100のヘッドを務めるSam Kimmins氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、我々は種としての脆弱さを痛感したほか、自然環境に手を加えることで、如何なることが生じたかを学ぶ教訓を得られました。また、国が果たす役割として用いられる古いルールが、もはや機能しないこともはっきりしたでしょう。我々は、新型コロナウイルスと気候変動という2つの課題に対し、同時に取り組むことができます。再び今回と同様の事態が発生した場合、各国政府は、2030年までにSDGsを達成するための必要な再生可能エネルギー分野への年間投資額に相当する最大7兆ドルの資金を景気下支えのために投じることになるでしょう。

David Craig, CEO at Refinitiv - Refinitivより引用

リフィニティブはRE100に参画することにより、再生可能エネルギー関連のデータや情報を活用し、クリーンエネルギーへのシフトを推進していくでしょう。同社が再生可能エネルギーの100%使用にコミットすると共に、困難な状況下においても長期的な視点を持って取り組む姿勢を称賛します。我々は、今後もより多くの企業が、リフィニティブに続き、環境経営に先進的に取り組むことを期待しております。

Sam Kimmins, Head of RE100 - Refinitivより引用

尚、足元では新型コロナウイルスの感染拡大により、実体経済及び金融市場が混乱をきたす中、ESMAが空売り規制延長に同意したほか、MASが為替介入データ公表を前倒ししている。また、FCAが最良執行の報告義務要件を緩和するなど、グローバル各国当局が金融システムの安定化を図るべく活発な動きを見せている。未曽有の危機に直面する市場環境下において、新型コロナウイルスと気候変動問題に取り組むリフィニティブの今後の動向に注目したい。

release date 2020.04.24

出典元:

ニュースコメント

個人及び企業のそれぞれに求められるサステナブルな視点

リフィニティブは2020年1月、世界経済フォーラムや国連などと共に、サステナブルファイナンス分野への資金シフトを促すフューチャー・オブ・サステナブル・データ・アライアンスを設立した。同社では、サステナブルファイナンス関連のデータ活用を推進していく方針だという。リフィニティブ以外にも多数の企業がサステナブルファイナンスやESGなどを重視した取り組みを実践している状況だ。例えば、野村HDがGreentech Capitalを買収し、ESG投資関連サービスの強化を試みている。他方で、2019年のS&P500 ESG指数の上昇率がS&P500種株価指数を上回ったほか、グローバル機関投資家がESG投資を積極化させている。リフィニティブのサステナビリティ・エンタープライズリスク部門グローバルヘッドを務めるLuke Manning氏は、SDGs達成に向け、気候変動は環境に影響を与えるだけでなく、我々一人ひとりの生活や経済的側面にも影響を及ぼしていることを認識しなければならないという。運用パフォーマンスの改善を図る個人投資家も、サステナブルな視点で投資を実践する必要がありそうだ。


Date

作成日

2020.04.24

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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