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【IMMポジション】円ショート、ポンドロングが減少

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UPDATE2021.05.19

マーケット情報

【IMMポジション】円ショート、ポンドロングが減少

ソリューション

ドル安でネットポジション増加傾向

米商品先物取引委員会(CFTC)は7日、4日火曜日時点の建玉報告を公表した。[1]シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)通貨先物市場における投機筋の通貨別ポジションは下記の通り。

円、ショートポジションの減少が続く

円は対ドルで4万1,492枚の売り越し(ネットショート)であった。先週比では7,017枚の増加となったが、3月16日時点で約1年ぶりに円ショートに転じて以降、円の売り越しが8週間続いている。

IMMドル円ネットポジション

画像引用:MQL5経済指標カレンダーのCFTC JPY投機筋ポジション

建玉別の増減率を見ると、買い建玉(円ロング)が前週比プラス5.2%、売り建玉(円ショート)はマイナス7.0%となり、積み上がっていた円ショートの取り崩しが続いている。

【円ポジション】

建玉先週今週増加率
ロング29,67331,2085.2%
ショート78,18272,700-7.0%
ネット-48,509-41,492-

【円ポジション】

ロング
先週今週増加率
29,67331,2085.2%
ショート
先週今週増加率
78,18272,700-7.0%
ネット
先週今週増加率
-48,509-41,492-

4日時点で投機筋は円ショートポジションを縮小しているが、実際のドル円相場は前週からのドル高円安の流れを汲み、3日には約3週間ぶりの高値水準となる109円71銭まで上昇した。しかしながら、その後発表された各種米経済指標が軟調な結果となった他、米当局者からハト派的な発言が相次ぎ、米長期金利が低下したことなどを受け、ドル円は伸び悩む展開となった。加えて、市場で高い注目を集めていた米4月雇用統計が、市場予想を大きく下回ったことが失望売りに繋がり、週末7日には一時4月27日以来の108円35銭まで急落した。

ユーロ、大きな変化は見られず

ユーロは対ドルで8万4,829枚の買い越し(ネットロング)となった。先週比では3,862枚の増加となる。4月20日時点の建玉報告より、それまで取り崩しが続いていたロングポジションが反転増加する傾向となっている。

IMMユーロネットポジション

画像引用:MQL5経済指標カレンダーのCFTC EUR投機筋ポジション

建玉別の増減率を見ると、買い建玉(ロング)が前週比プラス3.0%、売り建玉(ショート)はプラス1.8%となり、ロング・ショートポジションともに大きな変化が見られなかった。

【ユーロポジション】

建玉先週今週増加率
ロング200,415206,4723.0%
ショート119,448121,6431.8%
ネット80,96784,829-

【ユーロポジション】

ロング
先週今週増加率
200,415206,4723.0%
ショート
先週今週増加率
119,448121,6431.8%
ネット
先週今週増加率
80,96784,829-

スコットランドの英国離脱リスクが後退したことを受けたユーロポンドの下落に伴い、IMMポジション集計前後において、ユーロドルも売りに押される展開となった。週半ばの5日には、約2週間ぶりの安値水準となる1.1985ドルまで下落している。しかしながら、米10年債利回りが1.536%まで低下したことによるドル売りに加え、欧州中央銀行(ECB)によるテーパリング観測や堅調な欧州経済指標の発表を受け、週末7日にかけてユーロドルは、2月26日以来の高値水準となる1.2171ドルまで急騰した。

ポンド、ネットポジションが大幅減

ポンドは対ドルで1万9,848枚の買い越し(ネットロング)となった。先週比では9,370枚の大幅な減少となる。IMMポジション集計後の6日に、英国の中央銀行であるイングランド銀行による金融政策委員会(MPC)の開催を控え、ポジション調整の動きが出た模様だ。

IMMポンドネットポジション

画像引用:MQL5経済指標カレンダーのCFTC GBP投機筋ポジション

建玉別の増減率を見ると、買い建玉(ロング)が前週比マイナス12.8%、売り建玉(ショート)はプラス5.6%となった。ロングポジションの2桁のマイナスとなる一方、ショートポジションが上積みされたことで、ネットポジションが大きく減少する結果となった。

【ポンドポジション】

建玉先週今週増加率
ロング59,91752,262-12.8%
ショート30,69932,4145.6%
ネット29,21819,848-

【ポンドポジション】

ロング
先週今週増加率
59,91752,262-12.8%
ショート
先週今週増加率
30,69932,4145.6%
ネット
先週今週増加率
29,21819,848-

英国では、新型コロナウイルス(COVID-19)対策のロックダウンを6月に全て解除する計画であり、他国に先駆けた早期の経済正常化期待が、引き続きポンドのサポート要因となっている。また、イングランド銀行が6日に公表した金融政策報告書にて、2021年の実質成長率見通しを引き上げた他、弱い米雇用統計や米10年債利回りの低下を受け、ポンドドルは週末7日に、4月20日以来となる節目の1.4000ドルを上回る場面が見られた。

ポンド以外でネットポジション増加

円(JPY)、ユーロ(EUR)、ポンド(GBP)、豪ドル(AUD)、スイスフラン(CHF)、カナダドル(CAD)、NZドル(NZD)の7通貨では、前週に続く形で全般ドル安の影響を受け、ポンドを除く6通貨でネットポジションが増加した。その他の通貨のポジションは下記の通り。

【その他通貨ポジション】

通貨建玉先週今週増加率
AUDロング59,73558,385-2.3%
ショート61,14556,909-6.9%
ネット-1,4101,476-
CHFロング11,11610,276-7.6%
ショート11,80210,220-13.4%
ネット-68656-
CADロング56,67574,28031.1%
ショート40,95348,33318.0%
ネット15,72225,947-
NZDロング25,85226,3712.0%
ショート18,87317,783-5.8%
ネット6,9798,588-

【AUDポジション】

ロング
先週今週増加率
59,73558,385-2.3%
ショート
先週今週増加率
61,14556,909-6.9%
ネット
先週今週増加率
-1,4101,476-

【CHFポジション】

ロング
先週今週増加率
11,11610,276-7.6%
ショート
先週今週増加率
11,80210,220-13.4%
ネット
先週今週増加率
-68656-

【CADポジション】

ロング
先週今週増加率
56,67574,28031.1%
ショート
先週今週増加率
40,95348,33318.0%
ネット
先週今週増加率
15,72225,947-

【NZDポジション】

ロング
先週今週増加率
25,85226,3712.0%
ショート
先週今週増加率
18,87317,783-5.8%
ネット
先週今週増加率
6,9798,588-

release date 2021.05.10

出典元:

ニュースコメント

テーパリングに絡む当局の発言に一喜一憂する展開

足元のグローバルFX市場は、各国で浮上するテーパリング観測に一喜一憂する展開となっている。例えば、6日にイングランド銀行による国債買い入れペースの減速が伝わると、ポンドが一時買い優勢となった。しかしながら、その後ベイリー総裁がこれはテーパリングではないと強調したことから、ポンド買いが急速に後退する展開となった。また、カナダの中央銀行であるカナダ銀行が、先進国の中でいち早くテーパリングを決定した。これを受け、投機筋がカナダドルのロングポジションを増加させており、カナダドルは対米ドルで2017年9月以来の高値水準で推移している。更に、ECBによるテーパリング観測に加え、オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行は、7月の理事会で今後の債券購入について検討する方針を示している。英国やEUなど一部の主要国では、新型コロナウイルスのワクチン接種が進展し、景気回復期待が高まっている状況である。それに伴い、これらの国々では、テーパリングに絡む当局の発言に一喜一憂する展開が続きそうだ。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。慶應義塾大学卒。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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