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世界銀行、ビットコイン導入に向けたエルサルバドルの支援要請を拒否

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UPDATE2021.06.18

仮想通貨(暗号資産)

世界銀行、ビットコイン導入に向けたエルサルバドルの支援要請を拒否

ビットコイン

環境負荷と透明性の観点から支援できないとの意向を示す

今月16日、世界銀行(World Bank)は、ビットコイン(Bitcoin)が抱える環境負荷と透明性の問題を考慮し、エルサルバドルがビットコインを法定通貨として導入することを支援できないとの立場を明らかにした。[1]

同日、エルサルバドルの財務大臣であるアレハンドロ・セラヤ氏は、エルサルバドルがビットコインを法定通貨に正式採用するために、世界銀行に技術的な支援を求めたという。これまで、世界銀行は透明性や規制プロセスの改善においてエルサルバドルを支援してきたが、この要請に対してビットコインの導入は同行がサポートできることではないと言及している。

一方、仮想通貨(暗号資産)市場はこのエルサルバドルの動きを歓迎しており、今月9日に同国議会が法案を可決した際には、ビットコイン価格が10%以上の高騰を見せた。また、ナジブ・ブケレ大統領が火山を利用した再生可能エネルギーをビットコインマイニングに充てると発言したことなども好材料となり、仮想通貨コミュニティからエルサルバドルを後押しする声が上がっているという。結果的にビットコイン価格はテスラによる決済利用再開への期待感なども相まって、再び4万ドルの大台に向けて上昇し始めている。

海外送金の主要な手段として仮想通貨の利用が拡大していることから、ブケレ大統領はビットコインが出稼ぎ労働者の送金に用いられるようになることを期待しているようだ。加えて、ブケレ大統領はビットコインが金融包摂を拡大して経済にもプラスの影響を与えるとの考えを示しているが、同仮想通貨の法定通貨化は成功するのか、今後もエルサルバドルでの展開を見守っていきたい。

release date 2021.06.18

出典元:

ニュースコメント

ビットコイン導入がIMFとの融資交渉に影響する可能性

現在、エルサルバドルは国際通貨基金(International Monetary Fund)【以下、IMFと称す】から10億ドル以上の融資を受けるために交渉を続けている。IMFはエルサルバドルがビットコインを導入した場合、マクロ経済や金融、法律など複数の領域で問題を引き起こす可能性があると指摘し、同国政府の方針を懸念しているようだ。財務大臣のセラヤ氏はIMFがビットコインの導入に反対している訳ではないとコメントしたものの、JPモルガンのアナリストはこれが融資交渉の状況を危うくする可能性があるとの見解を示している。加えて、Alliance Bernsteinの新興市場債務戦略責任者であるシャマイラ・カーン氏は、エルサルバドルがIMFとの交渉を成立させることが重要であり、これを逃せば再交渉の機会は与えられないだろうと警告を促した。国際決済銀行(Bank of International Settlements, BIS)がエルサルバドルの試みを興味深い実験と称するなど、国際機関は軒並みビットコインを法定通貨として利用することに対して懐疑的な見方をしているが、今後も同国政府の動きに注目していきたい。

Zero(ゼロ)
筆者:Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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