Select Language

米司法省およびIRSがバイナンスを調査

米司法省およびIRSがバイナンスを調査

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
米司法省およびIRSがバイナンスを調査

update 2022.04.20 12:27

取り締まり強化の一環で同取引所に情報照会を求める

世界最大の仮想通貨(暗号資産)取引所であるBinance【以下、バイナンスと称す】が、米司法省(U.S. Department of Justice)および内国歳入庁(Internal Revenue Service)【以下、IRSと称す】から調査を受けていることが報道によって明らかになった。[1]

匿名の関係者によると、司法省およびIRSは仮想通貨を用いたマネーロンダリングや脱税などの取り締まり強化の一環として、バイナンスに情報を照会するよう求めており、特に同取引所に問題があるわけではないという。これに関してバイナンスの広報担当者は、同取引所が法的義務を尊重していると述べ、規制当局や執行機関と協調していくとの方針を示した。

一方、バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、メディアの報道に対して次のようにコメントしている。

ニュースのタイトルが良くないと思います。記事自体はバイナンスが執行機関と協力して犯罪と戦うとの内容なのですが、何故かこれが悪いことのように見えてしまうのです。

Changpeng Zhao, CEO of Binance - Twitter - より引用

このバイナンスに関する報道を受け、主要な仮想通貨が軒並み下落しており、ビットコイン価格(BTC/USD)は重要な支持線である5万ドルを割り込んでいる。加えて、バイナンスの独自仮想通貨であるバイナンスコインは時価総額が1,000億ドルを超えて好調な値動きを見せていたが、605ドルから540ドル付近にまで10%以上急落した。

昨年末、米FinCENが国外で保有する仮想通貨の報告義務化を提案するなど、米国ではオフショアでの仮想通貨投資が規制され始めているが、これがバイナンスにどのような影響を及ぼすのか、今後も仮想通貨市場での動きに注目していきたい。

release date 2021.05.17

ニュースコメント

comment

マネーロンダリング対策を強化するバイナンス


ブロックチェーン分析会社のChainalysisによると、2019年に犯罪組織が保有する28億ドル相当のビットコインを追跡した結果、その内50%以上がバイナンスとHuobi(フォビ)に送金されていることが明らかになったという。Chainalysisはビットコインを受け取った取引口座がOTC(店頭取引)業者の所有するものだと断定しており、これらの企業がマネーロンダリングに関与している可能性があると指摘した。バイナンスはAMLの強化を目的にブロックチェーンセキュリティ企業のCipherTraceとパートナーシップを締結しているものの、更なるアクションが必要になってくると言えるだろう。現在、バイナンスは金融機関を参考にAMLのポリシーやコンプライアンスプログラムを構築しているようだが、これがどのような成果につながるのか、今後も同取引所の取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2021.05.17

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
New
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名などには総額100万円の賞金が贈られます。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル