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ビットコイン、市場占有率が50%を下回る

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update 2022.04.20 12:27
ビットコイン、市場占有率が50%を下回る

update 2022.04.20 12:27

年初の70%付近をピークに下降線を辿る

アルトコイン市場の好調を受け、仮想通貨(暗号資産)市場全体におけるビットコイン(Bitcoin)の占有率が2018年前半以来初めて50%を下回った。[1]

ビットコインの占有率は今年初めの約70%付近をピークに下降線を辿っており、3月末には60%を割る水準にまで低下した。今月22日、ビットコイン価格が約5%下落したことから、同仮想通貨の占有率も49%前後にまで後退している。米大手投資銀行のJPモルガンはビットコイン価格下落を懸念しているが、TradeStation GroupのDavid Russell氏は、この占有率の低下が弱気ではなく、投資家の仮想通貨市場に対する自信の表れだと主張しているという。

今年に入ってからアルトコイン市場は急速に拡大しており、年初来1,600%増となる635ドルに到達したBNBや、同日中に史上最高値となる2,645ドルを記録したイーサリアム(Ethereum)などの主要な仮想通貨が占有率を上昇させているようだ。その他、先月末からの価格高騰で注目のドージコインに加え、ポルカドット(Polkadot)やユニスワップ(Uniswap)、チェーンリンク(Chainlink)を始めとするDeFi(分散型金融)トークンなども順調に時価総額を伸ばしている。

機関投資家が米ドルのインフレ対策としてビットコインへの投資を継続しており、同仮想通貨の時価総額は1兆ドルを超えているが、どのような推移を見せるのか、今後も仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。

release date 2021.04.27

出典元:

  1. CoinMarketCap

    https://coinmarketcap.com/ja/charts/

ニュースコメント

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アルトコインシーズンの恩恵を受ける小規模仮想通貨


仮想通貨市場では基軸通貨であるビットコインとその他のアルトコインが逆相関の関係にあると言われており、アルトコイン価格が上昇する周期はアルトコインシーズンと呼ばれている。米大手仮想通貨ファンドのPantera Capitalによると、仮想通貨市場では投資家がビットコインで上げた利益をアルトコインに再投資する流れが出来上がっており、これらは株式市場における大型株と小型株のような関係性を保っているという。特に時価総額の小さいアルトコインはビットコインとの相関性が低く、アルトコインシーズンの到来と共に大幅な高騰を見せることがあるようだ。今回のアルトコインシーズンでもコスモス(Cosmos)やアルゴランド(Algorand)、ゼロエックス(0x)などの小規模な仮想通貨が高いパフォーマンスを示しているが、このアルトコイン市場の好調はいつ頃まで継続するのか、今後もこれら仮想通貨の値動きに注目していきたい。


Date

作成日

2021.04.27

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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