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ブロックチェーン協会幹部、米財務省による仮想通貨取り締まり強化の噂を否定

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update 2022.04.20 12:27
ブロックチェーン協会幹部、米財務省による仮想通貨取り締まり強化の噂を否定

update 2022.04.20 12:27

企業のマネーロンダリングを告発する権限は司法省にあると指摘

米国の仮想通貨(暗号資産)業界のロビー団体であるブロックチェーン協会(Blockchain Association)でエグゼクティブディレクターを務めるKristin Smith氏は、米財務省(US Treasury Department)が仮想通貨を用いたマネーロンダリングの取り締まりを強化することを検討しているとの噂を否定した。[1]

今月18日、米財務省が金融機関による仮想通貨の犯罪利用を懸念しているとの噂がSNSを中心に広まり、ビットコイン価格が約15%急落して5万2,000ドル台を割り込むに至った。これに対してSmith氏は、マネーロンダリングで企業を告発する権限は財務省でなく司法省(US Department of Justice)にあると指摘し、この噂が信憑性の欠ける情報だと結論付けている。

中央情報局(Central Intelligence Agency, CIA)の元副長官であるMichael Morell氏によると、仮想通貨が犯罪の資金源となることは稀なケースだという。Morell氏はブロックチェーンのフォレンジック(デバイスに記録された情報の回収と分析調査)ツールが十分な堅固性を備えていると説明し、規制当局にとって現金や銀行取引よりも仮想通貨を追跡する方が遥かに容易だと主張している。[2]

今年に入ってからFinCENが国外で保有する仮想通貨の報告義務化を提案するなど、米国ではフレームワークの整備が進められているが、仮想通貨市場の環境はどのように変化していくのか、今後もその動向に注目していきたい。

release date 2021.04.21

ニュースコメント

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仮想通貨市場の透明性向上に貢献するブロックチェーン分析企業


仮想通貨市場の拡大に伴い、コンプライアンス強化やリスクマネジメントを目的としたソリューションの需要が高まっている。このような流れを受け、ブロックチェーン分析会社のChainalysisは、シリーズD(スタートアップの資金調達における一段階)の資金調達ラウンドを通じて約1億ドルを獲得すると同時に、その評価額を約20億ドルに倍増させたという。現在、Chainalysisは60カ国を超える政府機関や取引所、金融機関などにサービスを提供しており、積極的なブロックチェーン活用をサポートしている。また、Chainalysisは日立およびSB C&Sと提携するなど、最近ではアジア地域でのソリューション展開を加速させているようだ。その他、競合他社のNeutrinoやEllipticなども勢力を拡大しており、仮想通貨市場の透明性向上に貢献しているが、今後もこれら企業の取り組みに期待したい。


Date

作成日

2021.04.21

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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