Select Language

米CIA、ブロックチェーン技術に焦点を当てた研究開発部門を新設

米CIA、ブロックチェーン技術に焦点を当てた研究開発部門を新設

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
米CIA、ブロックチェーン技術に焦点を当てた研究開発部門を新設

update 2021.08.31 15:31

特許取得による利益獲得と人材育成を目指す

米国の諜報機関である中央情報局(Central Intelligence Agency)【以下、CIAと称す】は、ブロックチェーン技術に焦点を当てた研究開発部門を新設したことを発表した。[1]

CIAの発表によると、この新しい研究開発部門は分散型台帳やブロックチェーン、ワイヤレス通信、量子コンピュータ、人工知能、データ解析などの最先端技術の研究開発を目的にするという。マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)が運営するメディアであるMIT Technology Reviewは、この研究開発部門が成果として最終的に特許取得を目指していることを明らかにした。

また、MIT Technology Reviewによると、CIAはシリコンバレーの大手テクノロジー企業に雇用されるような優秀な人材を育成するために、競争力のあるインセンティブ体系を構築しているという。CIAは特許技術の開発に貢献した職員に対して15万ドルを上限に年間最大15%の収益を分配し、組織への貢献と個人のモチベーションを最大化させることを狙っているようだ。

これまでCIAは、傘下のベンチャーキャピタルであるIn-Q-Telを介してGoolge Earthに使用されている衛星地図技術の開発を支援するなど、民間で利用されるような技術の発展にも貢献してきた。世界各国が注目するブロックチェーンは国際競争の次なる主戦場となる可能性を秘めているが、このCIAの試みが米国にどのような利益をもたらすのか、今後も同機関の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.09.23

出典元:

ニュースコメント

民間企業から仮想通貨関連技術の取り込みを図る米国政府

米国政府は民間企業との連携を強めており、犯罪抑止や国防の観点から仮想通貨やブロックチェーン技術を取り込んで活用し始めている。実際に、大手仮想通貨取引所のコインベースはブロックチェーン分析サービスを麻薬取締局(Drug Enforcement Administration, DEA)および内国歳入庁(Internal Revenue Service, IRS)に提供することを検討しているという。このような技術面での進歩を背景に、米国政府はビットフィネックスから盗難された仮想通貨を一部回収して返還するなどの成果を上げている状況だ。米国では景気刺激法案の一環でデジタルドルの発行が検討されるなど、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)の実用化が迫ってきているが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.09.23

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
New
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00

仮想通貨SAGAの将来性は?Web3開発者向けプラットフォームの評判や仕組みを解説

仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
update2024.04.11 20:00

Titan FXが上限額なしのGW無限キャッシュバックキャンペーンを開催!

Titan FX(タイタンエフエックス)が2024年4月22日から「GW無限キャッシュバック」キャンペーンを開催します。入金額と取引量の条件を満たしたユーザーが、期間内であれば条件を満たす度に何度でも、上限額なしで無制限にキャッシュバックを受け取れるという内容です。
update2024.04.05 21:00

Mantle Rewards Stationとは?MNTステーキングの仕組みやmShardsについて解説

Mantleが「Mantle Rewards Station」というキャンペーンを開催しました。ユーザーは仮想通貨MNTをステーキングすると、mShardsというレシートトークンを獲得でき、将来的に仮想通貨ENAと交換できます。
update2024.04.05 20:30

IS6FXがウェルカムボーナスをリニューアル!

IS6FXが、新規ユーザーを対象とするウェルカムボーナスのリニューアルを発表しました。従来のウェルカムボーナスとは異なり、リニューアル後は初回から3回目の入金までボーナスが付与されます。
update2024.04.05 20:00

TradingViewで複数条件のアラート設定は可能?活用例を紹介

TradingViewで「2つ以上の条件を同時に満たした時に通知するアラートを設定する」にはPineスクリプトの編集が必須です。一方で「いずれかの条件が当てはまる場合のアラート通知」は、プランのアップグレードで対応可能です。
update2024.04.05 19:00

利下げ期待の高まりで上値が重くなる展開!現役トレーダーポンドマンが4月のポンド相場を予想!

現役トレーダーのポンドマンが、4月のポンド相場を解説します。円安圧力と介入警戒から、ポンド円はレンジ予想です。また上値が重いポンドと底堅いドルにより、ポンドドルはレンジまたは下落すると予想しています。
update2024.04.04 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル