Select Language

Monerium、ブロックチェーン開発を手がけるAlgorandと提携

Monerium、ブロックチェーン開発を手がけるAlgorandと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Monerium、ブロックチェーン開発を手がけるAlgorandと提携

update 2021.08.31 15:29

Algorandのプロトコルを利用した電子マネー発行が可能となる

電子マネーを発行するMonerium(モネリウム)は、ブロックチェーン開発を手がけるAlgorand(アルゴランド)とパートナーシップを締結し、同社のプロトコルをサポートすることを発表した。[1]

アイスランド当局から承認を受けたMoneriumは、同国を筆頭にノルウェー、リヒテンシュタインなどの欧州諸国に焦点を当て、米ドルやユーロ、英ポンド、アイスランドクローナを含む法定通貨に裏付けされた電子マネーを発行している。Moneriumは昨年、IKEA(イケア)アイスランドが請求書の支払いにイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンを導入するプロジェクトに参加しており、パイロット向けに電子マネー版のアイスランドクローナを発行することに成功した。今回、MoneriumはAlgorandと提携したことで同社のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)プロトコルに基づいた電子マネーの発行が可能になるという。

Moneriumの共同設立者兼CEOであるSveinn Valfells氏は、Algorandに関してオープンソースコミュニティの精神を有すると同時に、実用的で合理的なアプローチを取ることができる企業だと評価している。また、Valfells氏はAlgorandがステートレスなスマートコントラクトやスケーラブルなPoSアルゴリズムなど、主流なユースケースに利用される重要な機能を開発したことについて言及した。昨年11月、Algorandは新しいバージョンのブロックチェーンプロトコルであるAlgorand2.0をリリースし、代替可能な資産および代替不可能な資産の両方をトークン化することに対応したという。

AlgorandのCOOであるW. Sean Ford氏は、Moneriumとのパートナーシップに関して次のようにコメントしている。

MoneriumとAlgorandは、高度なブロックチェーン技術によって実現する世界について共通のビジョンを持っているのです。電子マネーの分野でMoneriumと協業できることを嬉しく思っており、Algorandのコミュニティが同社の技術を活用してコンプライアンス面での課題を解決することに期待しています。

W. Sean Ford, COO of Algorand - Moneriumより引用

昨年、Algorandはトークンセールで6,000万ドルの資金を獲得したのに加え、同社のベンチャーファンドであるAlgorand VCを通じて2億ドルの資金調達に成功しており、これまで順調にプロジェクトを進めてきている。最近では、CBDC導入に向けて中国政府が暗号法を施行するなど、各国で電子マネーの代替となり得るステーブルコインのローンチが迫ってきているが、2020年にAlgorandはどのような動きを見せるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.01.23

出典元:

ニュースコメント

既存の枠組みで運用可能なMoneriumの電子マネー

昨年6月、Moneriumはアイスランドの金融監督局(Financial Supervisory Authority, FME)に電子マネーの発行および決済処理を行うことを目的としたライセンス発給を受けており、ブロックチェーン上で電子マネーを発行する世界初の企業となった。Moneriumの電子マネーは中央銀行発行の法定通貨に近いスキームを採用しているため、EU(欧州連合)が定める既存の枠組みの中で比較的自由に運用することができるという。それに加えて、EU脱退のリスクが懸念される英国でも、FCAが仮想通貨に関するガイダンスを発行しており、電子マネートークンには電子マネー規制が適応となる運用ルールが明確化されている。最近ではECBが独自仮想通貨の開発活動拡大を検討するなど、仮想通貨市場に追い風が吹いているが、この良い流れがMoneriumおよびAlgorandの試みを後押しすることに期待したい。


Date

作成日

2020.01.23

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
New
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名などには総額100万円の賞金が贈られます。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル