Select Language

Crypto.com、仮想通貨取引所の開設を発表

Crypto.com、仮想通貨取引所の開設を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Crypto.com、仮想通貨取引所の開設を発表

update 2021.08.31 15:29

より包括的なエコシステムの構築を目指す

仮想通貨を利用した金融サービスを提供するCrypto.comは、同社のWebインターフェイスおよびAPI、モバイルアプリケーションからアクセス可能な新しい仮想通貨取引所を開設したことを今月14日に発表した。[1]

これまでCrypto.comは仮想通貨の利用を促進するために事業を拡大し、Visaのクレジットカード決済に対応したモバイルウォレットや仮想通貨レンディング、仮想通貨決済サービス、自動取引プラットフォーム、資金調達プラットフォーム、ステーキングサービスなどを展開してきたが、今回このエコシステムに、仮想通貨取引サービスを新しく加えることを決定した。Crypto.comの取引所は同社が抱える100万人のユーザーベースをターゲットとしており、ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ライトコイン(Litecoin)、ステラ(Stellar)、テザー(Tether)、MCOの通貨ペアに対応しているという。加えて、Crypto.comはビットコインやテザーと並ぶ基軸通貨として独自仮想通貨のCROを採用し、これを利用するユーザーには最大100%の取引手数料割引や年利20%の金利収入など、様々なインセンティブを付与することを公表している。このCrypto.comの取引所は、Vortex Liquid Engineに支えられた高い流動性と安価な手数料を実現すると同時に、ISO認証取得やカストディ企業のLedger Vaultと協業することで堅固なセキュリティシステムを構築しているようだ。

Crypto.comのCEOであるKris Marszalek氏は、この取引所のローンチに関して次のようにコメントしている。

取引所の立ち上げは、エコシステムを完成させるために必要なステップでした。現在、多くのユーザーが仮想通貨の購入および保管、運用を目的に我社のサービスを利用していますが、より良い取引環境を求める方は別の選択肢を探すことになるでしょう。エコシステム内でサービスを完結できる企業はユーザーを留めることが可能なため、将来的に成長すると予想しています。しかし、それを実現するには常に2つのことを考えなければなりません。1つ目はユーザーエクスペリエンスの設計で、2つ目は金銭的なインセンティブを与える方法です。我社がトップ10の取引所となることは難しいかもしれませんが、機関投資家および個人投資家に良いサービスを提供し続けたいと思っています。

Kris Marszalek, CEO of Crypto.com - Finance Magnatesより引用

この取引所のローンチとは別に、Crypto.comはシンガポールで決済ゲートウェイを提供するXfersと協業し、シンガポールドルと仮想通貨の取引サービスを構築することに加え、同法定通貨を裏付けとするステーブルコインのXSGDをモバイル決済ソリューションであるCrypto.com Payに追加することを公表した。Xfersはシンガポールとインドネシアに1,000万人以上のアクティブユーザーを抱えており、Marszalek氏はこのパートナーシップが同地域におけるCrypto.comの有用性を高めると言及している。シンガポールではMASがJPモルガンチェースと国際送金システムを構築するなど、仮想通貨関連の動きが活発になっているだけに、今後もCrypto.comの取り組みには注目していきたい。

release date 2019.11.14

出典元:

ニュースコメント

激しさを増す仮想通貨取引所の生存競争

2017年に発生した仮想通貨バブルを境に、世界中で数多くの取引所が誕生した。しかしピーク時と比較してビットコイン価格は大幅に後退し、取引高が落ち込んでいる現在、業界では企業の存続をかけた戦いが激化しているようだ。世界的な大手取引所であるバイナンスやコインベースは、潤沢なリソースを背景に事業の多角化を試みることで収益性の確保を図っており、ソリューション開発や政府系プロジェクト、新興国市場の開拓などにまで手広く事業を展開している。例えば、バイナンスは仮想通貨分野でウクライナ政府を支援することを発表し、ほぼ未開の同国市場で先行者利益を得ようと動き出しているという。一方、今年3月には韓国のビッサムがリストラを計画していることが報道されるなど、中には逼迫した状況に陥っている大手取引所も存在することが明らかになった。仮想通貨市場の競争は厳しさを増していくことが予想されているが、Crypto.comをはじめとする新興取引所は生き残ることができるのか、今後もその展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.11.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
New
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00

仮想通貨SAGAの将来性は?Web3開発者向けプラットフォームの評判や仕組みを解説

仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
update2024.04.11 20:00

Titan FXが上限額なしのGW無限キャッシュバックキャンペーンを開催!

Titan FX(タイタンエフエックス)が2024年4月22日から「GW無限キャッシュバック」キャンペーンを開催します。入金額と取引量の条件を満たしたユーザーが、期間内であれば条件を満たす度に何度でも、上限額なしで無制限にキャッシュバックを受け取れるという内容です。
update2024.04.05 21:00

Mantle Rewards Stationとは?MNTステーキングの仕組みやmShardsについて解説

Mantleが「Mantle Rewards Station」というキャンペーンを開催しました。ユーザーは仮想通貨MNTをステーキングすると、mShardsというレシートトークンを獲得でき、将来的に仮想通貨ENAと交換できます。
update2024.04.05 20:30

FXDDが春の22%入金ボーナスキャンペーンを延長

老舗の海外FX業者として知られるFXDDが、2024年4月1日より春の22%入金ボーナスキャンペーンを開催中です。キャンペーン期間中に入金すると22%のボーナスが付与されます。
update2024.04.05 20:15
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル