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ビットコイン価格が15%の暴落を記録

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update 2021.08.31 15:29
ビットコイン価格が15%の暴落を記録

update 2021.08.31 15:29

レンジ相場から下向きのブレイクアウトが発生

今月24日、ビットコイン(BTC/USD)価格はレンジ相場から下方向のブレイクアウトが発生した結果15%の暴落を記録し、テクニカル分析では6,500ドル付近へ転落する可能性があることが明らかになっている。[1]

今年6月26日頃に14,000ドルの値をつけた後、ビットコイン価格はレンジ相場に突入しており、これまで1日足のチャート上では先行き弱気の三角保ち合いが形成されてきた。先日、ビットコイン価格は9,500ドル付近で遂にブレイクアウトし、下向きに大きく放たれた価格は最低8,160ドルに達している。三角保ち合いにおける上下のトレンドラインの高さから推測すると、ビットコイン価格はここから更に32%下落して、1通貨あたり6,500ドルの安値をつける可能性もあるだろう。

しかしながら、2018年6月26日の13,870ドルから12月15日に記録した3,130ドルの値幅でフィボナッチ比率線を引くと、ビットコイン価格の下降トレンドを阻止する支持線が複数存在していることが浮き彫りになる。まず8,500ドル付近に存在する50%の比率線が最初の障壁となるが、ここを抜かれたとしても、価格がリバウンドする可能性が高い61.8%および65%の比率線が待ち構えている状況だ。これに加えて転換点を分析するTDシーケンシャルインディケーターは買いシグナルを出しており、ビットコイン価格が50%のフィボナッチ比率線を下抜けなければ、38.2%の比率線に向かって跳ね返る可能性もあるようだ。

今回ブレイクアウトが発生したことでビットコインは約3カ月続いたレンジ相場から抜け出しているが、この影響は仮想通貨市場全体に及んでおり、主要なアルトコインであるイーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ライトコイン(Litecoin)はそれぞれ14%以上も価格が下落している。この大幅な値動きに伴って、ビットコインのハッシュレートは過去48時間で33%も低下し、1秒あたり9,800万テラハッシュから5,800万テラハッシュの水準にまで達した。

先日、米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】は、NYSE Arca(インターコンチネンタル取引所が所有する電子取引所)にWilshire PhoenixのBitcoin and Treasury Investment Trustと呼ばれるビットコインETF(上場投資信託)をリスティングすることについて検証を開始したという。今年1月にBitwiseがSECへビットコインETFを申請するなど、米国では仮想通貨関連商品のローンチを望む声が上がっているものの、好ましくない状況が続いている。実際にVanEckとSolidXはビットコインETFに関する申請を取り下げており、依然として進展が見られないままだが、この米国市場の停滞感がビットコイン価格にどのような影響を与えるのか、今後も仮想通貨市場の動向には注目していきたい。

release date 2019.09.25

出典元:

ニュースコメント

安全資産としての認識を高めるステーブルコイン

ビットコイン価格が急落したことで仮想通貨市場の資金が安定性の高いステーブルコインに流入しており、今回、下方向のブレイクアウトが発生した1時間後には2,500通貨(2,500万ドル相当)のテザー(Tether)が新しく発行されたという。このようなリスク回避を目的とした資金移動は、株式市場や債券市場、金や石油などのコモディティ市場でも発生することが確認されているため取り立てて珍しい現象ではないが、仮想通貨市場が確実に成熟に向かっているシグナルだと考えられる。特にテザーは不安定通貨と揶揄され、運用の不透明さが懸念されていただけに、安全資産としての認識を高めていることは、仮想通貨市場全体の信頼性が向上している証拠だと言えるだろう。Facebookの独自仮想通貨リブラ(Libra)を筆頭に世界中でステーブルコイン開発が激化しているが、どのような形で社会に受け入れられるのか、今後も仮想通貨市場の進歩を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.09.25

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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