Select Language

ビットコインSV、著作権登録を背景に価格が上昇

ビットコインSV、著作権登録を背景に価格が上昇

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
ビットコインSV、著作権登録を背景に価格が上昇

update 2021.08.31 15:26

前日の60ドル台から一時120%の高騰を見せる

ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)からハードフォークしたビットコインSV(BSV/USD)は、同コミュニティを率いるCraig Wright氏が、ビットコイン(Bitcoin)のホワイトペーパーおよびソフトウェアの著作権登録を行なったことを背景に67%の価格上昇を見せた。[1]

ビットコインSVを主導するWright氏は、以前から自身をビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトだと称しているが、今回、その主張をより明確なものとするためにビットコインの技術に対する著作権登録を行なった模様だ。このニュースが伝えられた後、ビットコインSVの価格は、前日の60.71ドルから最大120%の高騰を記録し、一時的に139.31ドルにまで達した。その後、落ち着きを見せたビットコインSVは、40ドルほど価格を下げ、現在1通貨あたり101ドル程度で取引されている。

しかしながら、仮想通貨の専門家の中には、否定的な見解を示す者も存在し、仮想通貨メディアのCoincenterでディレクターを務めるJerry Brito氏は、これがWright氏による単なるアピールに過ぎないと言及している。米著作権局(US Copyright Office)への著作権登録は誰でも実施することが可能だが、当局が著作権の付与を認めるかは全くの別問題であり、実際にビットコインSVの著作権登録が受付られても、Wright氏がサトシ・ナカモトであるという主張が立証された訳ではない。米最高裁判所(US Supreme Court)は、著作権局に受け付けた申請に対して、きちんと審査を行うよう求めているが、未だその権限は執行されていないようだ。

仮想通貨コミュニティは、これまでWright氏がビットコインの考案者である決定的な証拠を示せていないこともあり、皮肉を込めて「詐欺師」や「Faketoshi(偽サトシ)」といった蔑称で呼ぶなど、同氏の言動を冷ややかな態度で見守っていることが伺える。それでもWright氏は、自身がサトシ・ナカモトであることを主張し続けているが、そのことをどのように証明するのか、今後も同氏の動きには注目していきたい。

release date 2019.05.22

出典元:

ニュースコメント

疑問視されるWright氏の行動

Wright氏は、ビットコインキャッシュのコミュニティに対する絶大な影響力を持っており、ビットコインキャッシュが分裂するきっかけとなった昨年のハッシュ戦争では、ビットコインSV陣営の中心的な存在として活躍した人物だ。しかしながら、一方では、オーストラリア政府の減税制度を不正に利用するために、ビットコイン信託を立ち上げたことを捏造し、当局に約500万ドルの罰金を支払うよう命じられるなど、信用問題に関わるような重大な事件も度々起こしているため、2017年ごろからその求心力を失いつつあるという。加えて、ブログ投稿や第三者が公開した論文を盗用したことも、幾度となく報告されており、これらの行動がサトシ・ナカモトであることを否定する議論を巻き起こす原因になっているようだ。直近ではビットコインのパニックセールが発生していた中で、今回のビットコインSVにおける価格高騰は、投資家にとっては喜ばしい出来事となったが、Wright氏の言動に左右される側面が多分にあり、今後も注視が必要だと言えるだろう。


Date

作成日

2019.05.22

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
New
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00

仮想通貨SAGAの将来性は?Web3開発者向けプラットフォームの評判や仕組みを解説

仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
update2024.04.11 20:00

Titan FXが上限額なしのGW無限キャッシュバックキャンペーンを開催!

Titan FX(タイタンエフエックス)が2024年4月22日から「GW無限キャッシュバック」キャンペーンを開催します。入金額と取引量の条件を満たしたユーザーが、期間内であれば条件を満たす度に何度でも、上限額なしで無制限にキャッシュバックを受け取れるという内容です。
update2024.04.05 21:00

Mantle Rewards Stationとは?MNTステーキングの仕組みやmShardsについて解説

Mantleが「Mantle Rewards Station」というキャンペーンを開催しました。ユーザーは仮想通貨MNTをステーキングすると、mShardsというレシートトークンを獲得でき、将来的に仮想通貨ENAと交換できます。
update2024.04.05 20:30

FXDDが春の22%入金ボーナスキャンペーンを延長

老舗の海外FX業者として知られるFXDDが、2024年4月1日より春の22%入金ボーナスキャンペーンを開催中です。キャンペーン期間中に入金すると22%のボーナスが付与されます。
update2024.04.05 20:15
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル