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ゴールドマンサックス、フランスに新たな株式取引ハブを開設する方針

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UPDATE2020.11.26

FX業者 (ブローカー)

ゴールドマンサックス、フランスに新たな株式取引ハブを開設する方針

ソリューション

ブレグジット後を見据えて株式取引機能を移転

大手投資銀行のゴールドマンサックス(本社:200 West Street New York, NY 10282 United States[1])が、英国のハードブレグジット(合意なき離脱)に備えると共に、第二次金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments Directive Ⅱ, MiFIDⅡ)を遵守した事業運営を行うべく、フランス当局へ新たな株式取引ハブの開設を申請したことが明らかになった。[2]

ゴールドマンサックスは、ロンドンが欧州単一市場への完全なアクセスを失った場合に備え、SIGMA X Europeと呼ばれる新たな取引ハブをフランスに開設し、株式取引機能を移転する方針だ。同取引ハブは、注文情報の匿名性を確保したダークプールと呼ばれる代替的取引施設となる。また、ロンドンの既存プラットフォームを活用し、英国株式取引サービスを引き続き提供していくという。取引ハブ開設の申請に関しては、当局からの承認待ちの状態ではあるが、ゴールドマンサックスは2021年1月4日より前に承認が下りると見込んでいる。

ゴールドマンサックスはハードブレグジットに備え、既に数百人規模の従業員をロンドンから他の市場へ配置転換している。同社は異動する従業員数について最終決定していないものの、フランクフルトとパリに追加のオフィススペースを確保しているという。

新たな取引ハブの開設に際し、ゴールドマンサックスの先物・株式電子取引部門グローバル共同責任者を務めるElizabeth Martin氏は以下のようにコメントしている。

ブレグジット後の欧州及び英国における流動性市場に変化が生じ得ると見込んでいることから、全てのお客様にサービスを提供する機能を確保することは非常に重要だと考えております。

Elizabeth Martin, global co-head of futures and equities electronic trading at Goldman Sachs - Bloombergより引用

ブレグジット移行期間の期限である2020年末までは、英国と欧州間のクロスボーダー取引サービスを引き続き提供することができる。しかしながら、ブレグジット交渉がまとまらず、コンティンジェンシープランが準備されていなければ、相対的に規模の小さい欧州各国を拠点とする投資家は英国市場と分断されることになる。一方、英国の金融業界はブレグジット後においても現在の取引フローを維持すべく腐心している状況だという。

コンティンジェンシープランを発動し、フランスに株式取引機能を移転する方針を掲げるゴールドマンサックスが、顧客基盤の維持・拡大に向けて革新的なソリューションを提供することに今後も期待したい。

official release 2020.11.26

出典元:

ニュースコメント

地殻変動が起こり得るグローバル金融市場

ブレグジット移行期間の終了が残り1か月ほどに迫る中、規制当局はブレグジット後を見据えた様々な施策を打ち出している。例えば、FCAはSTOの適用に係るガイドラインを公表した他、ESMAはTR4社の延長登録を承認している。また、民間レベルにおいてもブレグジット戦略の遂行を推し進めている状況だ。直近では、Pepperstoneがキプロス証券取引委員会(CySEC)よりライセンスを取得し、同国を拠点として欧州事業の拡大を模索している。また、JPモルガンチェースやバンクオブアメリカ・メリルリンチなどが英国から経営資源のシフトを進めている。他方で、アジア市場に目を転じると、グローバル金融機関は社会情勢が不安定化する香港から中国本土へのシフトを加速させている。例えば、バンガードが香港から撤退し、中国本土に注力する方針を示している他、SBIや大和証券グループ本社も香港事業の見直しを図っている。グローバルベースで拠点市場や注力市場の大きなシフトが見込まれる中、既存金融業界の勢力図に如何なる変化が見られるか注目したい。

プラナカンカン
筆者:プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。慶應義塾大学卒。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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