Select Language

IG US、9月期のFXファンドが大幅増加

IG US、9月期のFXファンドが大幅増加

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
IG US、9月期のFXファンドが大幅増加

update 2021.08.31 15:29

OANDAが最大の増加額を記録

米商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission)【以下、CFTCと称す】が発表した外国為替取引月間報告書にて、英国・ロンドンを拠点とするFX・CFDブローカーIG Group(本社:Barrack Square, Martlesham Ipswich, Suffolk, IP5 3RF, UK[1])米国法人であるIG USの2019年9月期リテールFX部門のFXファンドが1,257万ドルと、前月比20%増加する良好な結果となったことが明らかになった。

米国にて小売り外国ディーラー(Retail Foreign Exchange Dealer, RFED)として登録している米国先物取引業者(Futures Commission Merchant, FCM)を含む米国内の認可ブローカーが保有する2019年9月期のFXファンドは6億2,400万ドルと、前月の6億400万ドルから3%増となり、米国リテール市場全体のFX取引高が僅かながらも拡大していることがうかがえる。

9月期のFXファンド動向をブローカー別に見ていくと、GAIN Capital【以下、GAINと称す】が720万ドルの積み上げに成功し前月比では約3%増加したほか、TD Ameritradeが147万ドルほどの増加、そしてOANDAが1,030万ドル増とCFTCが調査対象としている海外FXブローカーのなかで最大の増加額を記録した。一方で、Interactive Brokersは777万ドルほど縮小し、唯一FXファンドが前月比でマイナスになったほか、6月には1,000万ドル以上大幅減少するなど顧客取引の低迷が続いている。

2019年2月に米国法人を設立したIG Groupは、約8年ぶりに再参入した米国市場でFX取引サービスを再開して以降、米国リテールFX市場シェアの80%ほどを握るGAINやOANDAなどの既存の大手海外FXブローカーと競合しながら、プレゼンスの拡大を目指している状況である。また、IG GroupはForest Park FXと提携し、米国市場開拓の動きを加速させており、更なる業績拡大が期待できそうだ。

release date 2019.11.08

出典元:

ニュースコメント

多数の金融サービスプロバイダーが群雄割拠する米国FX市場

米国リテール市場は、かつてGAINが市場シェアの半分ほどを握る圧倒的なプレゼンスを誇っていたが、CFTCが公表した2019年9月のFXファンドデータによると、同社の市場シェアは39%まで落ち込む一方で、OANDAは37%と両社の差は僅かなものに縮まってきている。GAINの業績低迷が続いていることを鑑みると、近いうちにトップシェアの座をOANDAに譲り渡す可能性があるだろう。他方で、米国FX市場は拡大局面に入る兆しを示すなか、米国市場に再進出したIG USや、新ブランドを立ち上げ欧米市場開拓を目論むXMのほか、ロビンフッド(Robinhood)などの新興勢力が加わる形で、OANDAやGAINなどの既存の海外FXブローカーから市場シェア奪還を目指す群雄割拠の様相を呈している。既存勢力が多様なサービス展開を図ることで市場シェアの維持・拡大を実現させるのか、もしくは米国FX市場の勢力図を一変させるような新たな画期的ソリューションが出現するのか、今後の海外FXブローカー各社が打ち出すサービス動向に注目したい。


Date

作成日

2019.11.08

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
New
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00

仮想通貨SAGAの将来性は?Web3開発者向けプラットフォームの評判や仕組みを解説

仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
update2024.04.11 20:00

Titan FXが上限額なしのGW無限キャッシュバックキャンペーンを開催!

Titan FX(タイタンエフエックス)が2024年4月22日から「GW無限キャッシュバック」キャンペーンを開催します。入金額と取引量の条件を満たしたユーザーが、期間内であれば条件を満たす度に何度でも、上限額なしで無制限にキャッシュバックを受け取れるという内容です。
update2024.04.05 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル