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FXDD、MahiFXの英国リテールFX事業を買収

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update 2022.05.12 10:54
FXDD、MahiFXの英国リテールFX事業を買収

update 2022.05.12 10:54

MahiFX保有のFCAライセンスを活用しスムーズなサービス展開を模索

海外FXブローカーのFXDD (本社:Clarendon House, 2 Church Street, Hamilton HM 11, Bermuda[1])が、ニュージーランドを拠点とするFX関連テクノロジープロバイダーであるMahiFX(本社:Level3 50 Victoria Street Christchurch New Zealand[2])の英国リテールFX事業を買収することが3月6日に明らかとなった。

前日の3月5日、MahiFXはリテールFX事業の売却計画を発表していた。その際に、英国金融行動監視機構(The Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】とオーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investment Commission, ASIC)ライセンスを保有する英国とオーストラリアそれぞれのリテールFX事業に関して、既に売却交渉を進め、向こう数週間で契約条件がまとまる見通しを明らかとしていたが、その矢先のFXDDによる英国リテールFX事業の買収である。

FCAライセンスを取得している企業情報の検索ができるFCA registerを確認すると、FXDDが2019年2月18日よりMahiFXのFCAライセンスを活用し金融サービスの提供を行っていたようであり、MahiFXの英国リテールFX事業を買収する最有力候補がFXDDであったと推測できよう。ただしこの件に関して、MahiFXはコメントを控えている模様だ。

MahiFXはリテールFX事業を売却したうえで、自社のコアコンピタンス(企業の中核となる強み)である銀行やブローカーなどB2B(法人向け)のテクノロジープロバイダー事業に注力する意向である。一方のFXDDは、MahiFXが保有していたFCAライセンスを活用することで、よりスムーズな顧客サービスの展開が期待できそうだ。

release date 2019.03.07

出典元:

ニュースコメント

英国事業買収がNukkleusの起爆剤になるか

FXDDを運営する金融テクノロジー会社Nukkleusは、この度のMahiFXの英国リテールFX事業の買収により、FCAライセンスを活用して英国内に営業拠点を設置し、直接ブローカー業務を営むことになるのは間違いなさそうだ。ご存知の読者も多いかと思うが、FCAの金融規制は厳しく、個人投資家保護の名目で仮想通貨やCFDの取引規制を強めている最中である。傘下のFXDDでは既に米国のCFTC(米国商品先物取引委員会)、NFA(全米先物協会)などの厳格な認可基準をクリアしているが、このような厳しいライセンスを手中に収め、継続的に事業を営むことは、Nukkleusにとっても信用面で大きなプラスとなるだろう。Nukkleusは2017年12月に、FXDDとIronFXとの合併計画を中止にした後、Nukkleusは2018年度通期決算は軟調な結果に終わっており、このところ明るいニュースから遠ざかっていた印象が拭えなかった。それゆえに、今回の事業買収をきっかけに、企業価値を高め、短期的・長期的に評価される企業を目指していくことに期待したい。一方、MahiFXは今回売却した英国事業の他、オーストラリアのリテールFX事業についても売却を検討していると報道されているが、残るオーストラリアの事業をどのような企業が買収するのか、こちらも動向が注目されよう。


Date

作成日

2019.03.07

Update

最終更新

2022.05.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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