Select Language

ESMA、CFDに関する新規制の期間延長を発表

ESMA、CFDに関する新規制の期間延長を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
ESMA、CFDに関する新規制の期間延長を発表

update 2021.08.31 15:22

2019年1月末まで適用となる見込み

欧州の規制監督当局である欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、CFDの取引や流通およびマーケティングを制限する新規制の適用期間延長を発表した。

今年9月、ESMAはバイナリーオプション取引禁止の延長を発表した際、CFDの規制に関しては触れていなかったため業界内では様々な憶測が飛び交っていたが、この度CFD規制の延長も決定したようだ。ESMAの新規制は既に2018年8月から適用されており、修正版の規制は2018年11月1日から2019年1月末までの3ヶ月間適用される見込みとなっている。

規制期間の延長に関しては、従来から想定されていたためサプライズとはならないが、それよりもむしろEU圏内の個人投資家市場を立て直そうとするESMAのコミットメントを改めて伺い知ることができよう。そもそも、ESMAが規制を強化する理由は、従来の規制下でCFDを個人投資家に提供することが投資家保護の観点から見て重大な懸念が生じているという認識を抱いているからだ。しかし、ブローカーにとっては、CFDのレバレッジ制限の影響から市場縮小が見込まれ、英国とEUの顧客を失う可能性が高まっている。

また、ESMAはこの度ブローカーの広告掲載に関して一部規制を変更している。ESMAによると、今後ブローカーがサードパーティの広告配信業者を利用し広告掲載をする際には、利益・損失発生口座の割合に関するデータ開示の義務を課すとしており、ブローカーは今後全ての広告掲載に対し対応が求められる。なお、この規制はサードパーティの広告配信業者を利用した広告掲載の場合に限り適用されるとのことだ。[1]

その他、新規制の大半の規定に関しては、2018年3月に発表された規制内容と変更はなく、レバレッジ制限はFXの主要通貨ペアは最大30倍、その他の通貨ペア及び金、主要株式指数は最大20倍に制限されるほか、コモディティとその他の株式指数は最大10倍、個別株は最大5倍、仮想通貨は最大2倍に規制される。

なお、ESMAの修正版規制は数週間後に適用開始となり、EU圏内の各国言語に翻訳されたのちEU官報で規制策を公表される予定となっている。

release date 2018.9.28

出典元:

ニュースコメント

規制強化に伴い多様化するブローカーのマーケティング戦略

ESMAによる新規制の導入により、規制下のブローカー各社の他、ESMAの規制の対象とならないブローカーにおいても、今後世界中で進むであろう規制強化に向けて、ブローカー各社が新規顧客獲得に向け様々なマーケティング戦略を打ち出している。 先月、eToroが7つの英国サッカープレミアリーグとのスポンサーシップを締結し、大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。また、FxProがYouTubeで動画広告をアップロードし新たな宣伝活動に乗り出した他、CMC Marketsも顧客獲得のため、4月にプロ向けサービスとなるCMC Proと名付けた、プロトレーダーの階層を設け、CMC Proに属する顧客へは、継続的にハイレバレッジでの取引が可能となるサービスを開始している。 規制強化の動きが強まる昨今、市場からの完全撤退を考えるブローカーや別のマーケットへ拠点を移行するブローカーもあるが、新たなマーケティング戦略やビジネスプランで勝負するブローカーも多く存在する。今後もブローカー各社が様々な戦略を立て、新たなサービスを顧客へ提供してくれることを大いに期待したい。


Date

作成日

2018.09.28

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
New
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00

仮想通貨SAGAの将来性は?Web3開発者向けプラットフォームの評判や仕組みを解説

仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
update2024.04.11 20:00

Titan FXが上限額なしのGW無限キャッシュバックキャンペーンを開催!

Titan FX(タイタンエフエックス)が2024年4月22日から「GW無限キャッシュバック」キャンペーンを開催します。入金額と取引量の条件を満たしたユーザーが、期間内であれば条件を満たす度に何度でも、上限額なしで無制限にキャッシュバックを受け取れるという内容です。
update2024.04.05 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル