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GAIN 転換社債により9200万ドルを調達予定

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update 2022.06.17 14:28
GAIN 転換社債により9200万ドルを調達予定

update 2022.06.17 14:28

資金調達目的は、合併・買収による事業拡大や未払い債務への返済

Forex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206 Suite 11 Bedminster NJ 07921 USA)【以下、GAINと称す】は、2022年を償還期限とする転換シニア債を発行する準備を進めていることを発表した。

転換社債とは、債務を株式に転換する権利が付帯している社債であり、債券のメリットはもちろん株式のメリットも同時に持ち合わせる債券である。発行する側にとっても、社債のクーポン利率を普通社債より低く発行できるため、低コストで資金調達ができる。また、シニア債とは、発行の際にリスク度合いをグループ分けしたもので、最も低リスクの債券をさす。

今回の起債では、8,000万ドル相当の債券が発行され、オーバーアロットメントに伴い、グリーンシューオプションが行使された場合、1,200万ドルの資金が追加で調達される。オーバーアロットメントとは、債券等の売り出し予定数量が投資家からの需要を超えた場合、需要の加熱を冷やす措置として、予定数量の15%を上限に、同一条件で追加的な売り出しを行うことである。

新たに発行される社債は、2022年4月15日までであればいつでも転換を行うことが可能である。資金調達の目的は、戦略的な合弁・買収や自社株の買い戻しの他、未払い債務への返済にあてられるとみられる。同社はJ.P. Morgan(本社:270 Park Ave New York NY 10017 USA)【以下、JPモルガンと称す】と、Jefferies Group LLC(本社:520 Madison Avenue 10th Floor New York NY 10022 USA)【以下、ジェフリーズと称す】を共同経営責任者として迎え入れている。 

GAINは、2017年第2四半期末時点で、流動性総額が1億3,580万ドルであることを報告している。規制上の要件を上回る余剰資本を維持しているGAINは、最近では回転信用枠(リボルビング・クレジット・ファシリティ)により、5,000万ドル相当を取得している。回転信用枠とは、一定の与信枠の範囲内において自由に反復借入れが可能なローンをさす。

同社は過去5年間で10回の買収及び統合に成功しており、株主に対し絶えず分配が行われている。GAINは、今年の初めにFXCM Forex Capital Markets Limited(本社:55 Water Street, 50th Floor, New York, NY 10041 USA)【以下、FXCMと称す】の米国顧客のアカウントを買収するなど、ここ数ヶ月で上場企業としての会社の将来を見据えた投資を積極的に行っている。

一方、FXCMにとって、この四半期は厳しいものとなった。FXCMは、先日、ユーロネクストへ、保有していたファストマッチの株式売却が完了したことを発表しているが、Leucadia National Corp.(本社:520 Madison Ave, NY 10041 USA)に対し、未だ6,680万ドルの未払い残高が残っている。

release date 2017.08.16


Date

作成日

2017.08.16

Update

最終更新

2022.06.17

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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