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SteelEye、リフィニティブの市場データを活用

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update 2021.08.31 15:31
SteelEye、リフィニティブの市場データを活用

update 2021.08.31 15:31

リアルタイムにクロスアセットのプライシングデータを提供

コンプライアンス及びデータ分析サービスを提供するSteelEye(本社:55 STRAND, LONDON, WC2N 5LR[1])は、金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[2] )【以下、リフィニティブと称す】が提供する市場データを自社のプラットフォームに取り入れたことを発表した。[3]

リフィニティブは730万種類に及ぶ金融商品の価格情報を毎秒更新し、2.5テラバイトに上るリアルタイムなクロスアセットのプライシングデータを提供している。SteelEyeは同社の市場データを活用することで、市場阻害行為(Market Abuse)をモニタリングするアルゴリズムや、取引コスト分析(Transaction Cost Analysis)【以下、TCAと称す】サービス機能の向上を図るという。これにより、顧客はカバー領域や正確性及び適時性を高めたSteelEyeのレグテックパッケージソリューションを活用し、マルチアセットクラス及びマルチマーケットに対応した分析・調査を実践できるようになるとのことだ。

サービス機能の向上に際し、SteelEyeのCPOを務めるMatt Storey氏とリフィニティブのデータプラットフォーム部門ヘッドを務めるIan Brocklehurst氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

リフィニティブが提供する、広範かつ高品質なマルチアセットに対応した市場データを活用することで、我々は迅速且つ正確な調査・分析サービスを提供できるようになります。これにより、各企業のコンプライアンスチームは、広範な金融市場を対象にした取引活動のモニタリング機能を強化することが可能になるでしょう。

Matt Storey, Chief Product Officer at SteelEye - SteelEyeより引用

SteelEyeが信頼の置けるデータ提供業者として我が社を採用したことを喜ばしく思うと共に、同社が我々のデータを活用しお客様にメリットをもたらすことを期待しております。

Ian Brocklehurst, Head of Data Platform at Refinitiv - SteelEyeより引用

SteelEyeはリフィニティブの広範な市場データを活用したコンプライアンス及びデータ分析サービスを提供することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.10.26

出典元:

ニュースコメント

21世紀の石油と言われるデータの活用が進行

SteelEyeは、レコードキーピング(取引記録・管理)やリコンシリエーション(取引照合)、第二次金融商品市場指令(MiFIDⅡ)及び欧州市場インフラ規則2.2(EMIR2.2)を遵守した取引レポーティング、トレードサーベイランス、最良執行、TCA及び各種分析サービスなど、包括的なコンプライアンスソリューションを提供している。テクノロジーの進化に伴いビッグデータの活用が進行する中、同社がリフィニティブと協働してデータドリブンなサービス機能を強化している。その他、グローバル金融市場においてはTCAや最良執行、イベント分析、アルゴリズム取引など、多岐にわたる分野でデータサイエンスに基づく分析ソリューションを提供する企業が続々と増加している。例えば、ドイツ取引所がQuantitative Brokers株の過半数を取得し、アルゴリズム取引分野でのソリューション提供を試みている。またOANDAがFairXchangeと提携した他、FinantixがInCubeを買収し、それぞれデータサイエンスに基づく投資意思決定に寄与するソリューション提供に注力している。多くの金融サービスプロバイダーが21世紀の石油と言われるデータを活用し、画期的な投資関連ソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2020.10.26

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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