海外口座のFX、どれだけ利益が出たら確定申告が必要？

アンケートの結果、最も多かったのは「20万円以上」という回答でした。

• 給与などの収入以外で、副業や投資などで得た収入は、20万円を超えると税金がかかると、聞いたことがある。（20代/女性）
• 確か、雑所得は20万円以上は申告義務があるので、利益20万から申告が必要だと思います。（40代/男性）
• 以前、会社の同僚からFXの話を聞いた時に、20万円を超えたので確定申告をしなければと言う内容の話をしていました。（30代/女性）
• 銀行預金の利子が年間で20万円越えたとき確定申告するように言われたことがあり、同じようなものではないかと思うので。（50代/女性）
• 収入という面では変わりないと思うので、年間20万円以上の利益が出たら必要になってくると思います。（20代/男性）
• アルバイトでも20万以上は確定申告をすべきだと聞いたことがあるからです。（40代/女性）
• よくわからないのですが、株取引の場合は20万円からとられるはずなので、FXも同じかと思いました。（40代/男性）
• 日本のFX口座と同じで、20万以上の利益があると確定申告が必要だと思う。（30代/男性）
• サラリーマンの場合、雑所得20万未満なら確定申告しないのが一般的だから。（40代/男性）
• 確定申告は20万円以上の利益があったら申告するという話を聞いた事がある。（40代/男性）
• 日本のFX口座では20万円以上の利益で確定申告が必要だと記憶していますので、それに準じるのかと思います。（40代/男性）
• 給料以外の所得が20万以上あれば申告が必要とTVで聞いたような気がします。（40代/男性）
• 会社員などで年収がある人は20万から確定申告が必要なはずなので。（20代/女性）

国内口座であれ、海外口座であれ、給与所得のある人は20万円以上給料以外の所得があると確定申告が必要となります。「20万円以上」という認識が多いことは、多くの人が専業として行っているのではなく、給与所得を得ながら副業として行っていることがうかがえます。逆に「20万円以上」の回答が半数に満たなかったのは、専業でFXをしている人、主婦や学生などの扶養家族の人、年金生活者などの場合は38万円以上の利益が出た場合に確定申告が必要だからかもしれません。また、「なんとなく」という回答も多く、まだまだ知識のない人も多いことが分かる結果になりました。

次に多かった回答が「10万円以上」、次いで「100万円以上」、「50万円以上」、「80万円以上」の順番となりました。

【10万円】

• 利益が出ている以上、金額の多寡にかかわらず税金を徴収されると思う。（50代/男性）
• とりあえず収入は、1円からでも対象になるのではないかと思うので。（40代/男性）
• 基本的に収入があれば確定申告をしないといけないんじゃないかと思います。（30代/女性）
• 多分日本の法律はそういうことに厳しいので、10万以上だと思う。（20代/女性）

【50万円】

• 余り詳しくはないですが50万円以上だと確定申告が必要になりそうなイメージがあります。（30代/男性）
• 直感です。50万以上の利益ぐらいかなあと思っただけです。（10代/女性）
• なんとなくですが、50万円というとすごく大金だと思うからです。（10代/女性）

【100万円】

• 100万以上はさすがに確定申告が必要になる金額だと思います。（30代/女性）
• アルバイトなどでも年間103万円以上だと所得税などがかかるから。（40代/男性）
• アメリカで確定申告する時の基準が100万円以上と聞いているので。（40代/女性）
• 知識がないのですが、パートの納税も収入100万円くらいが分岐点になっていたと思いますので...。（40代/男性）
• よくわからないですが、ある程度の額までは必要性ないような気がする。（40代/女性）
• アメリカで確定申告する時の基準が100万円以上と聞いているので。（40代/女性）

1円でも利益が出たら申告しなければいけない、と思っている人もいる一方、大金になれば申告しなければいけない、と思っている人もいるようです。また、給与所得が103万円以内だと所得税が控除されることから「100万円以上」というご意見も多くみられました。FXによる所得は給与所得ではないので、主婦や学生の人もFXの所得が38万円を超えた時点で扶養家族から外れることになる、ということはまだまだ浸透していない、と言えるのかもしれません。その他、海外口座なのだから海外の申告基準に合わせるのではないか、と考えている人もいるようです。

アンケートの結果、FXに関心のある人の多くが給与所得者としての副業で考えているということが分かりました。海外口座も国内口座と同じく、20万円を超えると確定申告の必要があることは広く普及していると言えるようです。一方でそもそも副業や確定申告そのものに関心がなく知識がない人も多くみられました。

経済状況の厳しい中、わずかでも生活の足しになれば助かります。申告の基準は就労環境によって異なりますから、無駄なトラブルを避けるためにも、税金のことについてちゃんと学んでおく必要があるのではないでしょうか。