外国為替特別会計
2018.06.19
外国為替特別会計とは、政府が行う外国為替等の売買及び、これに伴う取引を円滑にするために外国為替資金を置き、その運営に関する経理を一般会計と区分して特別に行うために設けられた国の特別会計をいいます。外為特会とも略されます。
短期資金証券のひとつである外国為替資金証券を発行することによって得た円により、外国為替を購入します。ここで得た外貨は外貨準備となり、米国債などに替えられて運用されます。また、IMF(国際通貨基金)への出資もこの会計を通して行われます。
外国為替資金特別会計は、「外国為替資金」とその運営に関する経理を行う「狭義の特別会計」との2本の柱から成り立っています。
また、外国為替資金の運営から生じる収入や支出については、本会計の歳入・歳出として経理され、その際の歳入と歳出の差額である毎年度の利益については、積立金として積み立てる金額を除き、一般会計への繰入れの対象となります。
政府が外国為替の売買等の取引をスムーズに進めるために、外国為替資金を特別に置くことがあります。この特別な資金を管理・運営するために政府の一般会計とは別に設けられた特別会計が「外国為替特別会計」です。略して「外為特会(がいためとっかい)」と呼ばれることもあり、財務大臣が管理しています。
世界経済情勢の変動により異常な為替変動が起きると、通貨当局である日本銀行が為替介入することがありますが、外国為替特別会計は主にその資金として使われます。
また、前述のとおり、国際通貨基金(IMF)への出資金として使われることもあります。外国為替資金の運営で生じた利益は、積立金に使う部分を除き政府の一般会計に繰り入れられます。
読み方
ガイコクカワセトクベツカイケイ・がいこくかわせとくべつかいけい
同意語