割引国債
2018.07.12
割引国債とは、発行時に額面金額から利息相当分が差し引かれた価格で発行され、満期時に額面金額で償還される国債をいいます。
かつては中期国債の1つとして3年物と5年物の割引国債が発行されていましたが、3年債は2002年11月に5年債は2000年9月に発行が打ち切られ以後は発行されていません。
なお、国債とは国が社会資本の整備や予算を補うために発行する債券で公社債の中で最も信用度が高く、また満期まで保有すれば元本は保証されますが中途で売却すれば売却損が発生することがあります。
割引国債は、半年に1度利息が付く利付国債とは違い、利息を受け取ることはできません。投資家の利益は、割引国債を満期まで保有することによって得られる償還差益か、満期まで保有せずに途中売却することによって生じる売却益です。
償還差益とは、満期時に受け取る額面金額と取得時の金額との差額のことです。割引国債では利息の支払いが行われないため、その分、割引率が高く設定されています。
なお、割引国債という名称ではありませんが、満期までの期間が1年以内である国庫短期証券は割引国債と同様に額面以下で発行されます。割引国債と同じ性質を持つ国庫短期証券の別名は、T-Bill(Treasury Discount Bills)です。
読み方
ワリビキコクサイ・わりびきこくさい